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弁護士になって後悔する7つの理由とは?辞める前に知っておきたいキャリアの選択肢

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法律の世界に憧れて何年もの勉強を重ね、ようやく弁護士バッジを手にしたにもかかわらず、「弁護士になって後悔している」と感じる人は決して少数派ではありません。

本記事では、弁護士が後悔を感じる具体的な理由を7つに整理したうえで、経験年数ごとに変わる悩みの質、後悔しやすい人に共通する特徴、そして弁護士を辞めなくても後悔を軽減できる方法から転職・独立といったキャリアの選択肢までを網羅的に解説しています。

いま「辞めたい」と思っている方にも、これから弁護士を目指す方にも、冷静に次の一手を考えるための材料になるはずです。

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目次

弁護士になって後悔する7つの理由

弁護士が後悔を感じる理由は人それぞれですが、業界全体を見渡すと共通するパターンがあります。ここでは、とくに多く聞かれる7つの理由を順に取り上げます。

長時間労働が常態化してプライベートが持てない

企業法務系の大手事務所に所属する弁護士や、訴訟案件を多数抱える弁護士の場合は、勤務時間が週60時間を超えることも珍しくありません。

問題なのは、この長時間労働が一時的なものではなく、常態化しやすいという点です。裁判の期日は自分の都合では動かせませんし、クライアントからの緊急の問い合わせに「明日対応します」とは言いにくい場面が多くあります。

夜遅くまで準備書面を書き、休日にクライアントと打ち合わせを行い、気がつけば何カ月も丸一日休める日がなかったという声は珍しいものではありません。

法学部や法科大学院の時点では「忙しい仕事だとは聞いていた」と理解していたつもりでも、実際に体験してみるとその負荷は想像を超えていたと感じる人が多いのが実情です。体力的なきつさだけでなく、家庭やプライベートの時間をほとんど確保できないことが精神面にじわじわと影響を及ぼし、やがて「なぜこの仕事を選んだのか」という根本的な問いにつながっていきます。

期待していたほど年収が高くなかった

弁護士は高収入の職業というイメージがいまだに根強く残っていますが、実態はやや異なります。弁護士白書2023のデータでは、弁護士の所得(収入から必要経費を差し引いた額)の中央値は約800万円、5%調整平均でも約1,022万円とされています。

いわゆる五大法律事務所のように初年度から年収1,000万円を超えるポジションに就けるのは毎年の合格者のうちごく一部であり、中小規模の法律事務所に入所した場合の初年度年収は400万〜600万円程度にとどまるケースもあります。「苦労して弁護士になったのに、大手企業に新卒で入社した同級生のほうが手取りが多い」という現実に直面したとき、後悔の感情が生まれやすくなります。
【参照】日本弁護士連合会「弁護士白書2023」

仕事の責任が重くストレスが蓄積していく

弁護士の仕事は、その結果が依頼者の人生や企業の経営に直結します。刑事事件であれば被告人の自由を、離婚事件であれば当事者の家庭と財産を、企業法務であればM&Aや訴訟を通じて会社の将来を左右する判断に関わることになります。

このような重い責任を日常的に負い続けるなかで、「もし自分の判断が間違っていたらどうなるのか」というプレッシャーは想像以上に蓄積していきます。特に若手のうちは経験が浅いにもかかわらず、資格を持っているという理由で専門家としての判断を求められるため、知識と責任の間にある溝に苦しむ人が少なくありません。

クライアント対応に精神的に消耗する

弁護士にとってクライアントは仕事の根幹ですが、そのクライアント対応こそが後悔の引き金になることがあります。

一般民事を扱う弁護士の場合、依頼者は何らかのトラブルを抱えた状態で相談に来るため、感情的に不安定であったり、怒りを強く抱えていたりすることが多くなります。弁護士は依頼者の話に耳を傾けつつ、法的な見通しを冷静に伝えなければなりませんが、期待していた結論と異なる見解を示したときに「先生は味方じゃないのか」と詰め寄られる場面もあります。

企業法務の弁護士であっても、クライアント企業の担当者から無理な納期を要求されたり、法的リスクを説明しても「それでも進めたい」と押し切られそうになったりといったストレスは日常的に発生します。

こうした対人ストレスは、一つ一つは小さくても長期間にわたって蓄積すると深刻な消耗につながります。「人の相談に乗ることが好きだから弁護士になった」という動機を持っていた人ほど、クライアント対応の厳しさに理想と現実のギャップを感じやすい傾向があります。

事務所内の人間関係に苦しむ

法律事務所は一般企業と比べて少人数の組織であることが多く、人間関係の密度が高いという特徴があります。所長やパートナー弁護士との相性が合わない場合、日常的に顔を合わせる環境では逃げ場がなく、ストレスが急速に膨らんでいきます

特にいわゆる「ボス弁」と呼ばれる所長弁護士が強い権限を持つ中小規模の事務所では、その弁護士の指導方針や性格が職場環境を大きく左右します。指導が厳しすぎる、評価が不透明、個人受任を認めないなど、事務所の方針に疑問を感じても声を上げにくいという構造的な問題があります。

大手事務所であっても、パートナーへの昇格を巡る競争が激しく、同期や近い年次の弁護士と暗黙のうちに比較される環境が心理的な負担になるという声も聞かれます。法律事務所には一般企業のような人事部が設置されていないケースがほとんどであるため、人間関係のトラブルを組織として解決する仕組みが整っていないことも問題を複雑にしています。

弁護士になるまでにかけた時間と費用に見合わないと感じる

弁護士になるには、法科大学院ルートであれば学部4年+法科大学院2〜3年+司法修習約1年で、最短でも7年程度を要します。予備試験ルートであっても、合格率は例年3〜4%と極めて低く、合格までに数年を費やす人が大半です。

予備試験の合格に必要な勉強時間は一般的に3,000〜5,000時間とされており、法科大学院の学費に加えて予備校代、教材費、模試の費用などを合計すると、弁護士になるまでに投じる金額は数百万円に達します。この金額と時間を投じて資格を取得した後に、年収や労働環境に直面すると、「この投資は本当に正しかったのだろうか」という疑問が頭をよぎります。

しかも、一度弁護士としてキャリアをスタートさせると、「せっかくここまでやったのだから」というサンクコストの心理が働き、後悔しながらも辞められないという状態に陥る人もいます。この「辞めるに辞められない」感覚が、後悔をさらに深刻なものにしていきます。

業務内容が想像していたものと違った

弁護士の仕事に対するイメージは、ドラマや映画、ニュースの報道を通じて形成されることが多いですが、実際の業務はそうしたイメージとはかなり異なります。

たとえば「法廷で論戦を繰り広げる」というイメージを持って弁護士になった人が、実際には一日中デスクに向かって契約書を精査する仕事を任された場合、「自分がやりたかったのはこういう仕事ではない」という違和感を覚えるのは自然なことです。

逆に、企業法務を志望して大手事務所に入ったものの、最初の数年間はデューデリジェンスの資料確認作業ばかりで、法律家としての判断を求められる場面がほとんどないと感じる場合もあります。

また、弁護士の仕事には事務的な作業が思った以上に多いという現実もあります。書面の作成やファイリング、裁判所への書類提出、クライアントへの報告書作成など、「法律の知識を駆使する」という本来やりたかった仕事以外に費やされる時間の多さに幻滅する人もいます。

こうした業務内容のミスマッチは、事前の情報収集やインターンでの実体験が不足していた場合に起きやすい傾向があります。

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年次別に見る「後悔」の変化

弁護士が感じる後悔は、経験年数によって質が変わります。同じ「後悔」でも、1年目の悩みと10年目の悩みではまったく性質が異なるため、自分がいまどのフェーズにいるのかを認識することが重要です。

1〜2年目:理想と現実のギャップに打ちのめされる時期

弁護士になって最初の1〜2年間は、もっとも後悔を感じやすい時期です。司法修習を終えて法律事務所に入所したものの、先輩弁護士のスピードについていけない、基本的な書面の書き方すら十分に身についていない、クライアントの前で自信を持って話せないなど、自分の無力さを痛感する場面が連続します。

この時期の後悔は「こんなはずじゃなかった」という理想と現実の落差から生じるものであり、弁護士という職業そのものへの根本的な否定というよりは、環境への適応過程で生まれる苦しさである場合が多いです。

逆に言えば、1〜2年目に感じる後悔は時間の経過とスキルの向上とともに薄れていく可能性があります。「3年目を迎えたあたりから仕事が楽しくなった」という声は、法律事務所で働く弁護士から比較的よく聞かれます。この時期に衝動的に退職を決断すると、あとから「もう少し続けていれば違った」と別の後悔を抱えることがあるため、冷静な判断が求められます。

3〜5年目:キャリアの方向性が見えず焦りが生まれる時期

弁護士として3〜5年の経験を積むと、業務を一通りこなせるようになる反面、「この先どうなるのか」という中長期的な不安が生まれてきます。

同期の中には、特定分野で頭角を現して大きな案件を任される人や、インハウスに転じて安定した働き方を手に入れた人、独立開業に踏み切った人が出始めます。そうした同期の動きと自分の現状を比較して、「自分は何の専門性も築けていない」「このまま同じ事務所にいて成長できるのか」という焦りを感じるのがこの時期です。

経験5年未満の弁護士の所得は中央値で600万〜700万円程度にとどまるケースが多く、「5年もやっているのにこの年収なのか」という感覚も後悔を加速させます。3〜5年目は、事務所を移るか、分野を変えるか、弁護士以外の道に進むかという選択肢が現実的に見えてくるタイミングであり、後悔の質が「目の前の辛さ」から「将来への不安」に変化する時期です。

10年目以降:パートナー昇格か転職かの岐路に立つ時期

弁護士として10年以上のキャリアを重ねると、事務所内でのポジションがある程度固まってきます。パートナー弁護士への昇格を打診される人がいる一方で、昇格の見込みがないまま中堅のアソシエイトとして働き続けることになる人もいます。

この段階での後悔は、「自分のキャリアはここで頭打ちなのではないか」という停滞感に根ざしていることが多いです。10年以上の経験があるため転職市場での評価は一定程度ありますが、年齢的に新しい環境に飛び込むことへの不安も大きくなります。家庭を持っている場合は収入が一時的に下がるリスクを取りにくく、「今さら辞められない」という心理に縛られやすくなります。

弁護士になって後悔しやすい人に共通する5つの特徴

後悔を感じるかどうかは環境だけでなく、本人の価値観や性格傾向にも左右されます。すべての弁護士が後悔するわけではなく、特定のパターンに当てはまる人ほど後悔を抱えやすいという傾向があります。

年収や社会的地位だけを動機にしていた

「弁護士は年収が高い」「社会的に尊敬される職業だ」という外発的な動機だけで弁護士を目指した場合、実際にその期待が満たされなかったときの落胆は非常に大きくなります。

弁護士の所得中央値は約800万円であり、大手企業の管理職やIT企業の専門職と比べて必ずしも突出した水準ではありません。社会的地位についても、弁護士の数が増えた現在では「弁護士です」と名乗るだけで特別扱いされるような場面は減っています。

仕事の内容そのものにやりがいを感じられる人は、年収が期待を下回っても「この仕事自体は面白い」と踏みとどまることができますが、外発的な動機が中心だった人にはその支えがないため、後悔に直結しやすくなります

紛争やトラブルに向き合うことに抵抗がある

弁護士の仕事は、本質的に紛争やトラブルの渦中に身を置くことです。離婚、相続、労働紛争、刑事事件など、人の感情がぶつかり合う場面に立ち会い、時には当事者の怒りや悲しみを正面から受け止めなければなりません。

法律の知識に強い関心を持っていても、実際の紛争処理に対して心理的な抵抗を感じる人は一定数います。「法律を学ぶことは好きだったが、人と争う場面に関わるのは苦手だった」と気づくのが弁護士として働き始めてからだった場合、後悔は避けがたいものになります。

完璧主義で白黒はっきりさせたい性格

法律には解釈の余地があり、裁判の結果も100%の予測はできません。契約交渉においても、すべてを自分の思いどおりに進められることはまずなく、落としどころを探りながら着地点を見つけるのが実務の常です。

完璧主義の傾向が強い人は、このグレーゾーンに耐えることが難しくなります。「正しいか正しくないか」を明確にしたい人にとって、法律の世界のあいまいさは大きなストレス源になりますし、判断の結果がどう転ぶかわからないという不確実性が精神的な負担として蓄積していきます。

長時間労働への耐性が低い

弁護士の労働時間は長くなりがちです。ワークライフバランスを重視する価値観を持っている人が弁護士になると、「仕事は面白いが、この働き方を何十年も続けるのは無理だ」と早い段階で感じるようになります。

近年は働き方の多様化が進んでいるとはいえ、弁護士業界は依然として「長時間働くことが当たり前」という文化が根強い分野です。時間的な余裕を大切にする人が、その価値観を曲げずに弁護士を続けるためには、事務所の選び方やキャリアの方向性を慎重に検討する必要があります。

一人で抱え込みやすくストレスを外に出せない

弁護士は守秘義務を負っているため、仕事で抱えた悩みを家族や友人に気軽に話すことができません。「こんな案件で困っている」という愚痴を言うだけでもクライアント情報の漏洩リスクにつながりうるため、プライベートの場で仕事の話をすること自体に慎重にならざるをえない面があります。

そのため、ストレスを自分の内側に溜め込みやすい性格の人は、弁護士として働くなかで孤立感を深めやすくなります。事務所の同僚と悩みを共有できればよいのですが、前述のとおり事務所の人間関係が良好でない場合や、一人法律事務所で働いている場合には、相談できる相手がいないという状況に陥ることもあります。

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弁護士を辞めずに後悔を解消するためにできること

後悔を感じたからといって、すぐに弁護士を辞める必要はありません。まずは今の環境のなかで改善できる余地がないかを検討してみることが、合理的な第一歩です。

事務所内で業務分野や働き方の交渉をしてみる

後悔の原因が「担当している業務分野が合わない」「労働時間が長すぎる」といったものである場合、事務所のパートナーや管理者に直接交渉してみるという選択肢があります。

実際には「言い出しにくい」と感じる人が多いのですが、事務所側からすれば、弁護士が退職してしまうよりは働き方を調整して残ってもらうほうが好ましいケースが大半です。「企業法務だけでなく一般民事も経験してみたい」「週に1日は在宅勤務にしたい」といった具体的な要望を伝えることで、状況が動くことは十分にありえます。

交渉する際は、感情的に「辛いので何とかしてほしい」と伝えるのではなく、「このように働き方を変えることで、自分のパフォーマンスが上がり、事務所にとってもプラスになる」という形で提案するほうが受け入れられやすくなります。

専門分野を絞ってやりがいを再構築する

弁護士としての仕事に対する情熱を失いかけているとき、特定の分野に専門性を集中させることで、やりがいを取り戻せる場合があります。

弁護士の仕事は分野によって性質がまったく異なります。離婚・相続のように個人の感情に寄り添う仕事もあれば、M&Aやファイナンスのようにビジネスのダイナミズムに触れる仕事もあり、知的財産のように技術と法律の交差点に立つ仕事もあります。

「弁護士の仕事がつまらない」と感じている場合、それは弁護士の仕事全体がつまらないのではなく、いま担当している特定の分野が自分に合っていないだけかもしれません。興味のある分野の研究会やセミナーに参加してみたり、その分野に強い弁護士と交流してみたりすることで、自分がどの方向に進みたいのかが見えてくることがあります。

弁護士会やロースクール同期とのつながりを活用する

弁護士が抱える後悔や悩みは、同業者にしかわからない部分が少なくありません。弁護士会の委員会活動に参加したり、ロースクール時代の同期と定期的に情報交換をしたりすることで、「同じことで悩んでいるのは自分だけではない」と気づける場合があります。

弁護士会によってはメンタルヘルスに関する相談窓口やカウンセリング制度を設けているところもあるため、利用を検討してみる価値はあります。また、弁護士同士の勉強会や交流会は、単なる愚痴の場にとどまらず、他の事務所の働き方や報酬体系を知る機会にもなり、自分の状況を客観的に見つめ直すきっかけになりえます。

それでも後悔が消えないなら検討すべき4つのキャリア選択肢

事務所内の改善を試みても状況が変わらない場合や、弁護士という職業そのものに対する違和感が拭えない場合には、環境を変えることが現実的な選択肢になります。

弁護士の経験とスキルが活かせるフィールドは想像以上に広いため、「辞めたら何もなくなる」と考える必要はありません。

別の法律事務所に移って環境を変える

もっとも自然な選択肢は、別の法律事務所への転職です。「弁護士の仕事自体は好きだが、今の事務所の環境が合わない」という場合、事務所を変えるだけで状況が大きく改善するケースは少なくありません

転職先を選ぶ際に確認しておきたいポイントとしては、事務所の規模や取り扱い分野だけでなく、弁護士の平均在籍年数や退職率、パートナー昇格の実績、個人受任の可否、教育体制の有無といった項目があります。

面接の場で「直近3年間で退職した弁護士は何名いますか」と質問すると、事務所の定着率についてある程度の判断材料が得られます。

企業内弁護士(インハウスローヤー)に転じる

企業内弁護士への転身は、ワークライフバランスの改善と収入の安定を同時に実現しうる選択肢です。

企業内弁護士のメリットは、労働時間が法律事務所に比べて安定しやすいこと、クライアント対応のストレスが軽減されること、福利厚生が充実していることなどです。一方で、担当する業務が契約審査やコンプライアンスに偏りがちで、法廷に立つ経験は原則としてなくなるため、訴訟が好きな弁護士にとっては物足りなさを感じる可能性があります。

また、企業の法務部員としての立場になるため、法律事務所での「先生」という呼ばれ方はなくなり、組織の一員として社内の論理に従う必要が出てきます。この変化を前向きに捉えられるかどうかが、インハウスへの転身がうまくいくかどうかの分かれ目になります。

独立開業して自分の裁量で働く

「組織に属すること自体がストレスだ」と感じている場合は、独立開業も選択肢に入ります。独立すれば受任する案件、働く時間、事務所の場所を自分で決めることができ、組織の人間関係から解放されるという大きなメリットがあります。

ただし、独立にはリスクが伴います。開業資金として最低でも数百万円が必要になるのに加え、安定した収入を得るまでに時間がかかるケースが多いです。法律事務所に勤務していたときは事務所の看板で仕事が入ってきた部分もあるため、独立後は自ら営業活動を行ってクライアントを獲得する力が求められます。

独立を検討する場合は、在職中から特定分野での実績を積み、個人としての知名度や紹介ネットワークを構築しておくことが重要です。勢いだけで独立して「事務所を開いたが仕事が来ない」という事態に陥ると、法律事務所に勤めていた頃とは別の種類の後悔を抱えることになりかねません。

コンサルティングファームや事業会社の経営ポジションを狙う

弁護士としてのキャリアから完全に離れるわけではないものの、法律業務の枠を超えた活躍を目指すのであれば、コンサルティングファームのリスクアドバイザリー部門や事業会社の経営企画ポジションなどが候補に入ります。

弁護士が培った論理的思考力、契約交渉の経験、法規制への理解力は、ビジネスの意思決定の場でも大いに活かすことができます。とくにM&Aのデューデリジェンスやコンプライアンス体制の構築に関する経験は、コンサルティングファームや事業会社から高く評価される傾向にあります。

ベンチャー企業の役員ポジション(CLO:Chief Legal Officer)を目指す道もあります。法務の知見を経営に直結させるこのポジションは、弁護士としての専門性と経営者としての視座を両立できる点で、法律の仕事にやりがいを感じつつも事務所の働き方には限界を感じている人にとっては魅力的な選択肢になりえます。

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弁護士としてのキャリアに迷いを感じたとき、一人で抱え込まずに専門家の力を借りるのは有効な選択です。弁護士業界に特化した転職エージェントである「No-Limit弁護士」では、法律事務所間の転職だけでなく、インハウスへの転身や独立開業を含むキャリア全般について、弁護士業界の事情に精通したアドバイザーが相談に応じています。

「すぐに転職するつもりはないが、自分の市場価値を知りたい」「今の事務所にいるべきか、動くべきか判断がつかない」といった段階からの相談にも対応しているため、情報収集の一環として活用してみる価値はあるでしょう。

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まとめ

弁護士になって後悔する理由は、長時間労働、年収への失望、責任の重圧、クライアント対応の疲弊、人間関係の悩み、投資に見合わない感覚、業務内容のミスマッチと多岐にわたりますが、どれも弁護士という職業の構造的な特性と深く結びついています。

まず確認すべきは、いま感じている後悔が「弁護士という職業そのもの」に対するものなのか、「今いる環境」に対するものなのかという点です。環境が原因であれば、事務所内での交渉や専門分野のシフトで改善できる可能性がありますし、別の事務所やインハウスに移ることで問題が解消するケースもあります。

一方で、弁護士の仕事そのものに対する根本的な違和感がある場合は、転職やキャリアチェンジを前向きに検討すべきタイミングかもしれません。

どの道を選ぶにしても、弁護士として培った法的思考力と実務経験は、ほかの分野でも高く評価される資産です。後悔を「このまま我慢する理由」にするのではなく、「次に向かう力」に変えていく姿勢が、納得のいくキャリアを築くための第一歩になります。

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