法律事務所ZeLoとは、近年急速に規模を拡大し注目を集めている事務所の一つで、司法修習生はもちろん、転職を検討する弁護士も、内情や今後の方針が気になっている方は多いのではないでしょうか。

2020年12月8日には新規領域へのビジネス参入をする企業向けに、ビジネスモデルの設計からルールメイキングまでをサポートする「パブリック・アフェアーズ部門」を新設したことでも話題に。
参考:パブリック・アフェアーズ部門設立のお知らせ

この記事の前半では、法律事務所ZeLoが行う業務の概要や取扱い分野、強み・特徴などについて紹介します。

後半では、採用傾向や年収、転職に役立つ情報を紹介するので参考にしてみてください。


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法律事務所ZeLoとは

法律事務所ZeLo(正式名称:法律事務所ZeLo・外国法共同事業)は、企業法務領域において「From Zero to Legal Innovation」という理念のもと、リーガルサービスを変革すべく、2017年に開設された比較的新しい事務所です。

この項目では、具体的にどのような業務を行っていて、どんな弁護士が所属しているのか確認していきましょう。

表:事務所概要

事務所名 法律事務所ZeLo・外国法共同事業
代表弁護士 小笠原匡隆
所属士業数 弁護士19名
外国法事務弁護士1名
外国弁護士2名
弁理士2名(2021年1月4日時点)
受付時間 平日 9:00~18:00
所在地 〒100-0011
東京都千代田区内幸町一丁目1番地6号NTT日比谷ビル8階
公式サイト https://zelojapan.com/

取扱分野・サービス内容

法律事務所ZeLoは、企業法務に特化した事務所なので、取り扱う分野も企業法務全般です。

具体的には以下サービスの提供を行っています。

  • ・LPO(Legal Process Outsourcing:法律顧問)…企業の法務機能をサポートするサービス
  • ・個別案件対応…スポットで個別案件に対応するサービス
  • ・M&A・組織再編…M&A関連の網羅的なサポート
  • ・スタートアップファイナンス…ベンチャーやスタートアップ企業が資金調達・ストックオプション発行などを行う際に生じる法的問題のサポートを行うサービス
  • ・パブリック・アフェアーズ…規制領域や法規制が未整備な分野における新規ビジネスの実現に向け、障壁となる法規制への対応からルールメイキングまで総合的・戦略的なサポートを行うサービス
  • ・IPO(新規上場)…IPO関連の網羅的なサポート
  • ・研修・セミナーの実施
  • ・社外取締役・監査役、調査委員会委員等
  • ・知財戦略アドバイザー…企業の知財に関する課題を解決するサポートを行うサービス
  • ・新型コロナウイルス感染症対策補助金・融資申請支援サポート

契約書の作成・レビューや人事労務などの日常的な企業法務相談から、交渉の代理、M&A、非常時の訴訟・紛争対応といった企業が直面するあらゆる法的課題に対応したサービスの提供を行っています。

代表的な顧問先企業

法律事務所ZeLoでは現在または過去にさまざまな企業に対し、サービスの提供を行っていますが、なかには著名な企業も含まれています。

例えば、法律事務所ZeLoのLPOサービスを導入した主な企業については(事務所HPから参照できます)、大企業が含まれますが成長著しいスタートアップ企業がクライアントに多いです。

最新技術を用いたビジネスに対する造詣が深い法律事務所ZeLoだからこそ、サポートに期待できると感じるスタートアップ企業が多いのでしょう。

所属弁護士

法律事務所ZeLoには、外国弁護士・外国法事務弁護士を合わせて、22人の弁護士が所属しています(2021年1月4日時点)。

代表の小笠原匡隆弁護士と副代表の角田望弁護士は、法律事務所ZeLoの共同創業者です。

2013年に森・濱田松本法律事務所に同期入所しており、2017年に従来の枠にとらわれず法曹界のあり方を変えたいと独立を決意し法律事務所ZeLoを設立しました(株式会社LegalForceの設立も同時期)。

また同時期に、代表取締役CEOを角田弁護士、代表取締役共同創業者を小笠原弁護士として、リーガルテックサービスを開発・提供する株式会社LegalForceを立ち上げました。

ちなみに、角田弁護士は京都大学法科大学院在学中に旧司法試験に全国1位で合格、小笠原弁護士は東京大学法科大学院で特別成績優秀者に選ばれるなど、両者ともに学生時代からかなり優秀であったことがわかります。

採用には厳しい審査基準を設けていると明言しているだけあって、他の弁護士も優秀さが伺える経歴の方ばかり。例えば、元株式会社メルカリの岡本杏莉弁護士や、スマートニュース株式会社/法律事務所ZeLo/NPO法人Mielka代表の三足のわらじを履く徐東輝弁護士などが所属しています。

他にも四大法律事務所や大手企業法務系などの出身者が多く、まさしく精鋭弁護士の集まりといっても過言ではないかと思います。

「南知果」弁護士について

法律事務所ZeLoといえば、南知果弁護士を思い浮かべる人も多いかもしれません。メディアでの露出やセミナーでの登壇でお見かけすることが多い方です。

そんな南知果弁護士も法律事務所ZeLoが抱える優秀な弁護士の1人です。以前は西村あさひ法律事務所に在籍していましたが、2018年に法律事務所ZeLoに参画。

以後、ZeLoでの広報的役割にとどまらず、さまざまな分野で精力的な活動を行っています。

主な活動歴

より詳しく知りたい方は法律事務所ZeLoの公式HPをご覧ください。

法律事務所ZeLoの特徴と強み・働く際の魅力とは

単純な企業法務系法律事務所の枠に収まらない法律事務所ZeLoには、いったいどのような魅力があるのでしょうか。この項目では、法律事務所ZeLoの特徴・強みを解説します。

リーガルテックを身近に置く環境で働ける

法律事務所ZeLoの共同創業者である小笠原弁護士と角田弁護士は、前述の通り同時期に設立した株式会社LegalForceも経営しています。

株式会社LegalForceでは、AI契約書レビュー支援ソフトウェア「LegalForce」と契約書管理システム「Marshall」などのリーガルテックサービスを開発しています。法律事務所ZeLoの業務でも、これらのツールを積極的に活用して、株式会社LegalForceへフィードバックし、改良が重ねられているそうです。

株式会社LegalForceが提供するサービス

  • LegalForce…AIを使った契約書レビュー支援ソフトウェア
  • Marshall…AIを使った契約書管理システム

従来の法務業務における課題に対し、独自開発の技術を駆使して、業務の効率化と質の向上を両立させることを目指しています。

AI契約書レビュー支援ソフトウェア「LegalForce(リーガルフォース)」とは

LegalForce」はAIを活用した契約書レビュー業務の支援サービスです。

契約書のレビュー業務は人手と時間をかけて行われるのが通常ですが、人の手で行う以上、どうしても人為的ミスが起きる可能性は否めません。

ですが、LegalForceを利用すれば、AIが自動的に契約書に潜むリスクを抽出してくれるので、抜け漏れや見落としが起こる可能性を抑えることができます。

また、ひな形や過去の契約書から欲しい条文を探せる「条文検索機能」、法律事務所 ZeLoが作成した契約書の書式・ひな形が約300類型、400 点以上搭載されています。

契約書レビュー業務の効率化が図れる機能が充実しており、2021年1月時点で650を超える企業や法律事務所でLegalForceが導入されています。

最先端技術の案件に精通している

企業法務全般を業務として扱う法律事務所ZeLoですが、なかでも特に精通しているのは最先端技術に関する案件です。

創業者自らリーガルテックの分野で事業を営んでいることもあって、新規事業ビジネスの大変さは十分に理解しているとともに、つまずきやすい障壁も熟知。

そのため、クライアントに寄り添いながらも、的確なアドバイス・サポートを提供することができます。

クライアントに近い立場で仕事ができる

クライアントに近い立場で仕事ができるのも、法律事務所ZeLoの強みです。法律事務所が企業法務のサービスを提供する場合、外部からのアドバイス・サポートが通常です。

ただその場合、社内の事情や意思形成過程がわからず、企業が目指すビジネスの方向性を無視した表面的なサポートになってしまうことも少なくありません。

企業のニーズに応えるためには、時に近くでサポートをしたほうが良い結果につながります。

クライアントに高品質なリーガルサービスを提供するためであれば、柔軟かつ現実的な対応ができるのも、リーガルサービスの変革を掲げる法律事務所ZeLoならではといえるでしょう。

法律事務所ZeLoの採用傾向

現在、法律事務所ZeLoでは更なる事業拡大のため、積極的な採用を行っています。

とはいえ、単純に頭数を揃えようとしているわけではないので、誰でも採用されるわけではありません。むしろ、法律事務所ZeLoの採用基準は高いといえます。

この項目では、法律事務所ZeLoの採用傾向について確認していきましょう。

求める人物像

法律事務所ZeLoが採用をするにあたって、重視しているポイントは主に2つ。

理念への共感

1つは、法律事務所ZeLoが掲げる「From Zero to Legal Innovation」という理念に共感できるかどうかです。

法律事務所ZeLoが現在のスピード感をもって拡大を続けられているのは、代表者だけでなく他のメンバーも業務・理念に対する共通の認識を持っているからこそ。

万が一、同じ方向を向けない人員を採用してしまえば、これまでと同じスピード感を維持するのは難しく、メンバーの離職率も上がってしまうでしょう。

優れた資質

2つ目は、創業者よりも優秀な能力・プロフェッショナリティ(優れた資質)を持っていること。

ここでいう優秀な資質とは、弁護士としての経験・能力が優れていることにとどまらず、成長に対する意欲を持ち、リーダーシップを発揮して業務に取り組める人を指します。

単に言われたことをやるだけでなく、法律事務所ZeLoの提供するサービスをより良くするために、率先して動ける人材が求められているといえるでしょう。

経験弁護士の採用について

法律事務所ZeLoでは、経験弁護士の採用も随時行っています。応募資格は、法曹資格だけなので、弁護士の方であれば誰でも応募は可能です。

ただし、応募自体は簡単でも、当然採用されるのは容易ではありません。現在の在籍弁護士の経歴をみると、四大や外資、企業法務系事務所、上場企業の出身者です。

おそらくですが、一般民事や刑事系事務所の出身で企業法務の経験が皆無の場合、採用の可能性はかなり低いといわざるを得ないでしょう。

司法修習生の受け入れについて

法律事務所ZeLoでは司法修習生や修習予定者の採用を積極的に行っています。

司法修習生の採用も中途弁護士と同様、応募に細かい条件はありません。重要なのは、法律事務所ZeLoの求める人材像と合っているかどうかです。

【求める人材像】

当事務所のビジョン・ミッションに共感いただけること
創業者よりも優秀な資質・ポテンシャルを持っていること
引用元:募集要項新人弁護士(司法試験受験者・合格者)|法律事務所ZeLo

2021年1月現在で、司法修習後、直接法律事務所ZeLoに入所した弁護士は5名であることを考えると、司法修習生の採用であっても難易度は決して低くはないでしょう。

なお、他の事務所同様、応募の際には大学やロースクールの成績証明書、予備試験合格通知書の提出が必要です。

法律事務所ZeLoの年収

法律事務所ZeLoに所属する弁護士の年収については、残念ながら公表されていません。年収がいくらになるかは採用時に本人の経験等を加味した上で決まります。

なお、弁護士会費については事務所負担です。

法律事務所ZeLoに転職するには

法律事務所ZeLoへの転職を成功させるには相応の対策や準備を行う必要があります。

具体的にどのような対策をする必要があるのか確認していきましょう。

情報収集・事務所研究はマスト

前述したように、法律事務所ZeLoでは求める人材像について、まず事務所が掲げる理念への共感を挙げています。

なので、法律事務所ZeLoに関する情報収集を行うことが転職成功のための第一歩です。

幸い、法律事務所ZeLoはメディアでの情報発信に積極的であるため、収集手段には事欠きません。

さまざまな情報を通じて、事務所が現在どのような段階にあって、今後どのような方面に力を入れていこうとしているのか、しっかりと確認していきましょう。

自己分析をする

法律事務所ZeLoへの転職を成功させるためには、自己分析も欠かせません。

自身の強みや特徴がわかっていなければ、うまくアピールすることができないからです。もちろん、ただアピールすればよいというわけではありません。

事務所が求めるスキルや経験を持っているとアピールできて、はじめて効果が期待できます。

なので、自身のこれまでの経験からスキルや実績を棚卸ししていくなかで、ZeLoでなら活かせるというものを探しましょう。

伝手を活用する

もし知り合いに法律事務所ZeLoで働く弁護士を知っている人がいれば、紹介してもらうのも一つの手です。

単純に応募しただけでは書類で落ちてしまう可能性が高い場合でも、知り合いに上手く取り次いでもらえば、面談を行ってもらえる可能性は高まります。

もちろん、面談をしてもらったからといって、採用が確実なわけではありませんが、話を聞くだけでも得られるものは少なくないでしょう。

転職エージェントを活用する

自己分析や情報収集を行う時間が取れない、正しく行えているか不安という方は転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントを利用すれば、事務所の詳しい情報も教えてもらえますし、事務所の求める人材像に合わせて、履歴書を添削、面接の受け答え方をアドバイスしてくれます。

ただし、転職エージェントであればどこも法律事務所ZeLoの求人を保有しているわけではありません。一般労働者向けの総合転職エージェントの場合、パラリーガルや事務スタッフの求人は扱いがあります。

ですが、弁護士向けの求人は通常、弁護士・士業特化型のエージェントでなければ、いくら待っても紹介してもらえないので注意してください。

法律事務所ZeLoに転職する際の注意点

法律事務所ZeLoは、良い意味でも悪い意味でも既存の事務所とは大きく異なります。

株式会社LegalForceと創業者が同じであることを考えると、雰囲気的には法律事務所というよりもベンチャー企業に近いものがあります

基本的に受け身・待ちの姿勢は好まれず、自ら目標・目的を持って積極的にチャレンジしていく姿勢が求められます。

なので、人によっては業務における考え方やスピード感などが合わないかもしれません。

まとめ

法律事務所ZeLoは、株式会社LegalForceも含めて考えると、今もっとも勢いがある法律事務所の一つといえるでしょう。

実際、所属している弁護士はさまざまな方面で活躍されており、今後の更なる発展が期待できます。

事業の拡大に合わせ、採用活動も積極的に行っているため、法律事務所ZeLoに興味がある方にとってはチャンスが多い状況です。

ただし、頭数だけを揃えるような採用は行っておらず、むしろ転職の難易度的には高いといえます。

もし法律事務所ZeLoへの転職を考えているのであれば、きちんとした対策・準備のうえで転職活動に臨みましょう。

       

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