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【株式会社LIFULL】「法務だから、の線引きはしない」LIFULL法務が事業と同じ目線で走れる理由

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日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULLは、世界中のあらゆる「LIFE」を、安心と喜びで「FULL」にするために、事業を通じて社会課題解決に挑み続ける企業です。住宅弱者支援の「FRIENDLY DOOR」、被災地にも届けられる「Instant House」など、事業の射程は不動産情報サービスにとどまりません。

今回は、同社の法務部門を率いるCLOの平島亜里沙氏と、法務グループ長の佐藤浩太氏に話を聞きました。「利他主義」を社是に掲げる同社で、法務はどんな役割を果たしているのでしょうか。組織の雰囲気、AI活用の実態、そしてこれから加わる仲間に求めるものについて探求していきます。

「新しいことをやるなら、まず法務に相談」が当たり前の空気

「新しいことをやるなら、まず法務に相談」が当たり前の空気(株式会社LIFULL)

--まず、LIFULLの事業内容と法務の関わり方について教えてください。

佐藤:当社のメイン事業は、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の運営です。現在は「住まい」の領域が中心ですが、社会課題を解決するために必要であれば住まいの枠にとらわれず、新しい事業を世の中に展開していきます。常に革進することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創ろうしているのがLIFULLという会社です。

--その事業に対して、法務はどう関わっているのでしょうか。

佐藤:社内では「何か新しい取組みを行うときは、まず法務にも相談する」というカルチャーが根付いています。事業部とのコミュニケーションや重要な会議体の事務局等を通じて事業の種を見つけた段階から、私たちからも当事者として深く入り込み、ビジネスモデルやスキームを、事業部と一緒に検討していきます。受け身の姿勢で待つのではなく、気づいたことがあれば、担当者と連携し、いかにスピーディーに、かつリスクを適切にコントロールして事業を前に進められるかを一緒に考える、というスタンスですね。

単にリスクを指摘するのではなく、当事者意識を持って「どうすれば実現できるか」を共に悩み、実行を支える。それが当社の法務が担っている役割です。

--社是として「利他主義」を掲げていらっしゃいますが、法務の方々にもその考えは浸透していますか。

佐藤:はい、浸透しています。法務のメンバーだけではなく、当社の社員は社是や経営理念に共感して入社しているため、社員一人ひとりに浸透していると感じています。

法務でも、経営理念に紐づいた独自のビジョンを策定しています。私たちが掲げているのは、「いつもあなたのそばに~LIFULL 法務s~」というビジョンです。サービス名の「LIFULL HOME’S」に掛けたダジャレなのですが(笑)、ここには「当事者意識を持って事業に伴走して、価値を共に創る」という強い意志を込めています。

法務は、合法かどうかの判断だけではなく、正しいかどうか、社会から見て受け入れられるかどうかの判断もしなければなりません。そのため、法的なリスクを検討するのはもちろんですが、「社会的な常識」や「ユーザー目線」を大切にしています。「法的には問題ないが、ユーザー目線で考えると、もっとこうした方がいいんじゃないか」という提案も、積極的に行います。事業部側もそうした法務の声を求めてくれるので、お互いを尊重し合いながら、より良いサービスを共に創り上げていける。この関係性こそが、当社の法務の醍醐味ですね。

法務という枠を超え、同じビジョンに向かって自律的に走るチーム

--LIFULLの法務は、バックオフィスというより、事業推進の一翼を担うイメージですか。

佐藤:あまり「法務だから」という線引きはしていません。事業部も法務も、事業を前に進めるという同じ目的のために活動しています。経営理念を実現するために、第1線、第2線という役割分担で一緒に走っている、という意識です。

--法務の組織について教えてください。メンバーの人柄や部署の雰囲気はいかがですか。

平島:現在は6名体制です。キャラクターで言うと、みんな気さくで、いわゆる「法務っぽい堅い雰囲気」は一切ないですね。部署内では「お疲れさまー!」と明るく声をかけ合えるようなフランクな空気感があります。

--少人数で業務量が多い中、雰囲気は大丈夫ですか。

佐藤:確かに業務量は多いのですが、メンバーは皆、あまり「忙しい」という空気を出さずに、前向きに取り組んでくれています。そんな中で、各自がアンテナを広く張っていて、AIの活用事例や法令の情報を共有し合ったり、勉強会をしたりしています。切磋琢磨できるメンバーが揃っているので、日々学びが多い組織です。

--もともと気さくな方が集まるのか、入社後にそうなるのか、どちらでしょう。

平島:LIFULLに来て変わったというより、もともとそういう方が集まった結果が今の組織です。面接でも「ビジョンフィット」と「カルチャーフィット」はかなり見ています。チームに入ったときにうまくやっていけるかどうか。面接自体もあまり堅苦しくなくて、今日みたいなカジュアルな雰囲気でやることが多いですね。

Geminiで法務相談、NotebookLMでガイドライン検索―AI活用のリアル

--LIFULLでは全社的にAI活用を推進していると聞きますが、法務ではどう使っていますか。

佐藤:法務でも活用を進めています。当社には非エンジニア向けのAI人材育成プログラムがあるのですが、法務のメンバーもこのプログラムに参加していて、部署内のAI活用を推進してくれています。日常的に文章作成、リサーチ、業務改善の案出し、研修資料の作成等にAIを使っています。

平島:私はGeminiで「企業内弁護士として振る舞うgem」を作っていて、壁打ちやリサーチに使っています。条件を箇条書きにして入れるとかなり精度の高い覚書案を作ることもできます。会議の議事録をGoogle Meetで取って、その内容と自分の手書きメモを入れて「要提出の資料リストを作って」と指示したり。タスク管理もAIに任せるようになりました。昔は全然使っていなかったんですが、一旦使い始めるともう手放せないですね。

佐藤:NotebookLMに個人情報保護法や景品表示法のガイドラインを入れて、リサーチに活用しています。今後やりたいのは、過去の法務相談のデータをGoogleWorkSpaceに集約して、Geminiで検索できるようにすること。今は複数の異なるツールに溜まっているデータをどう移行するかが課題ですが、こういうことにも興味がある人に是非来ていただきたいですね。

業務の全体像と、入社後に任せたい仕事

業務の全体像と、入社後に任せたい仕事(株式会社LIFULL)

--現在の法務の業務分担について教えてください。

佐藤:法務相談や契約書のレビュー、コンプライアンス関連は私と平島の2名で対応していて、一部は外部の弁護士にも依頼しています。あとは、株主総会や取締役会の事務局を行う機関運営の担当者が1名、知財担当者が1名、全社的リスク管理業務の担当者が1名、庶務の担当者が1名です。担当者がすべて一人で対応するのではなく、必要に応じてお互いにサポートしながら複数名で対応しています。

--新しく入る方にはどんな業務を任せたいですか。

佐藤:まずは、法務相談や契約書のレビューで事業内容をキャッチアップしていただきながら、即戦力としてその手腕を発揮していただきたいと考えています。あわせて、株主総会の事務局等の機関運営も、ぜひ一緒に担っていただきたいですね。これにはメンバー個人の成長と組織の対応力の強化という背景もあります。現在、少人数のチームのため、なかなかジョブローテーションをすることができず、一部のメンバーが特定の業務に固定されてしまっています。新しい方が入ることで、チーム全体の流動性を高め、全員が新しい挑戦をできる環境を作りたいです。

--その後のキャリアパスは。

佐藤:何よりも、その方自身の「内発的動機」を大切にしたいと思っています。「M&Aに挑戦したい」「新規事業を支援したい」という意欲があれば、社歴に関わらずどんどんお任せします。その方が一番ワクワクできるキャリアの実現に向けて、全力でサポートします。

応募を検討している方へ

--最後に、入社を検討している方へメッセージをお願いします。

佐藤:当社はまだ「すべてが完璧に整った組織」ではありません。未整備な状況をストレスと感じるのではなく、前向きに楽しみながら改善していける方に、ぜひ仲間になってほしいと思っています。

とにかく変化と挑戦が絶えず、新しいことに次々と触れられるので、好奇心旺盛な方にとってはこれ以上ない環境だと思います。

私自身、入社して6年目ですが、今でも新しい仕事が日々どんどん舞い込んできます。全然飽きませんし、楽しく仕事ができています(笑)。変化を楽しみながら一緒にワクワク働きたい。そう思っていただける方とお会いできるのを楽しみにしています。

平島:ワクワク働きましょう(笑)。仕事がルーティンワークになってしまうと、どうしても飽きがきてしまうものですが、「こんなことが舞い込んできた!」「これ、形にできたら面白そう」とポジティブに捉えられる方なら、最高に楽しめる環境です。 「こうやるなら、別のこんなアプローチもアリじゃない?」と自分で考えながら、トライアンドエラーを繰り返していく。 そんな風に自ら道を作っていける方に来ていただけると嬉しいですね。

法務という仕事は、基本的にはどこへ行ってもやるべき業務の根幹は同じかもしれません。 だからこそ大切なのは、「自分がどういう会社の、どんな価値提供に対して法務の力を注ぐか」という視点だと思うんです。

単に自分のスキルを磨くだけでなく、それがどう社会課題の解決に繋がっているのか。 日々の業務に確かな手応えを感じながら、同時に専門性も高めていく。 その絶妙なバランスを両立できるのがLIFULLの良さですし、そこにやりがいを感じる方と一緒に働きたいですね。

取材対象者プロフィール
平島 亜里沙
株式会社LIFULL 経営統括本部 管理支援部 部長 CLO(弁護士・ニューヨーク州弁護士)
 
佐藤 浩太
株式会社LIFULL 経営統括本部 管理支援部 法務グループ グループ長

 

事務所・企業情報
株式会社LIFULL
東京都千代田区麹町1-4-4
https://lifull.com/
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