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意思疎通を重視する風土の中で対話を重ね、自主性を発揮する弁護士たち

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日本のビジネスの中心部・大手町で、2010年に設立された島田法律事務所は、伝統的な企業法務を基盤としながらも、時代の変化に対応した専門性の高いリーガルサービスを展開し、拡大を続けてきた。

その事務所の現在の姿、そしてその環境の魅力について、2人の弁護士に話をうかがった。

変化する時代の中で専門性を発揮する弁護士事務所

2010年7月、岩田合同法律事務所で執務していた島田邦雄弁護士(38期)が独立し、設立された島田法律事務所。

設立後、岩田合同法律事務所で執務していた中堅・若手弁護士が参画し、その後も新卒・中途採用を堅調に重ね、企業法務を担う弁護士事務所としての拡大を果たしてきた。

現在は、在籍する52名の弁護士と2名の顧問(2026年1月現在)、客員弁護士や外国人弁護士がそれぞれのミッションを担う体制となっている同事務所だが、島田弁護士が設立時に抱いていた‟変化できる法律事務所になる“という思いを実現している。

「事務所設立の際には色々あったと聞いてはいますが、歴史ある法律事務所である岩田合同法律事務所で、クライアント企業との長期継続的な関係を基礎とした、いわゆる‟伝統的“な企業法務を行っていた島田は、そこにプラスして時代の要請に対応しながら‟変化“できる事務所、また、そのために個々の弁護士が研鑽を続け、事務所の知名度だけに依拠せず、高いクオリティのサービスを提供し続けることができる事務所を目指し、独立したと聞いています。その理念に共感・賛同した弁護士が合流し、拡大してきたのが当事務所のこれまでの歩みだと言えます」

そう語るのは、東京大学法科大学院を卒業後の2016年12月に同事務所に入所した伊藤巧真弁護士(69期)。

現在はパートナー弁護士として金融法務、コーポレート、M&A、争訟を重点領域としながら活躍している伊藤弁護士は、クライアント企業からの日常的な法律相談への対応に加え、法的環境の変化にも柔軟に適応した専門性の高いリーガルサービスを提供している。

伝統的な企業法務と時代の変化に応じた業務にも尽力する伊藤弁護士は、同事務所の理念を体現する存在と言えるだろう。

「これからの時代は、ジェネラリストとしての能力を備えていることはもちろん、それに加えて専門性も求められる時代になる。そう考えた島田は、変化する時代の中でジェネラリストでありつつも、専門性を発揮できる弁護士のキャリア形成を実現し、より高度なリーガルサービスを提供できる専門家集団を新たにつくり直したいと考え、当事務所を設立したということです」(伊藤弁護士)

高水準のサービス提供を実現する弁護士としてのキャリアイメージ

伊藤弁護士が同事務所を勤務先として選択した理由も、日本を代表する大企業の案件に若手のうちから主体的に関与する中で、ジェネラリストとしての素養を身につけつつ、専門性を高めながら成長する自身のキャリアが明確にイメージできたからだと語る。

「ロースクール時代のサマーインターンとして5日間、短い期間でしたが当事務所で勤務させてもらいました。その際に、代表の島田をはじめ、多くの弁護士と直接対話する中で感じたのは、この人たちと一緒に切磋琢磨すれば、自分も確実に一人前の弁護士になれるということ。大手の法律事務所のインターンにも参加させていただきましたが、大人数で仕事をするということもあって、どんな弁護士とどんな仕事をするか、そして将来のキャリアイメージがなかなか掴めませんでした。しかし、当事務所では、若手のうちから案件に主体的に関与し、大手企業のクライアントから求められる高い水準のサービスをご提供しながら、一人前の弁護士になれるという具体的なイメージが持てたことが、入所の決め手になりました」(伊藤弁護士)

今回、お話をうかがったもう一人、木島裕人弁護士(77期)は2025年4月に同事務所に入所。

現在はアソシエイトという立場でパートナー弁護士たちと日々の業務に取り組んでいるが、木島弁護士も同様に自身の弁護士としての将来の姿を強く意識したことが、入所の理由になっているという。

「就職活動の際、大規模事務所も検討しましたが、大規模事務所では、早い段階で担当業務の分野を固定する必要があります。しかし私は、企業法務の基礎を幅広く経験した上で、自分の適性を見極めたいと考えていました。当事務所は、金融法務という強みを持つという特徴と同時に、アソシエイト時代に多様な案件を経験できるという環境がありましたので、幅広い業務を経験した上で自分の専門分野をつくっていきたいという私の思いに一致しました」(木島弁護士)

メガバンクとの長年の信頼関係に基づく金融法務や株主総会対応を含めたコーポレート業務に加え、最近ではAI法務・データ法や競争法、危機管理といった業務分野にも強い弁護士を揃える同事務所は、揺るぎない柱を持つと同時に、時代に即した領域まで幅広い専門性を発揮している。

その魅力に惹かれた若い弁護士たちが、キャリアを構築する場として選択しているという事実は、同事務所の理念が未来へとつながっている証左に他ならない。

金融法務や訴訟に関する強みと自主性を重んじる文化


金融機関をクライアントとするレギュレーション、ファイナンスといった金融法務に加え、製造業や商社、電力会社などのニーズに応えるメーカー法務などにおいても高い専門性を有する同事務所。

契約書レビューやコンプライアンス、M&Aまで、多岐にわたる領域で強みを発揮していることに加え、島田法律事務所の強みとして特筆すべきなのが、訴訟に強い弁護士事務所という点である。

「象徴的なのは、金利スワップを巡る銀行側の訴訟で最高裁まで争い、勝訴した事例ですが、公になっていない勝訴的和解も多くあります。訴訟の経験が豊富ゆえに、裁判所に対して効果的な文書作成力や、‟勘どころ“を押さえた緻密な論理構成力を、各弁護士が身に付けているという強みが、当事務所にはあります」(伊藤弁護士)

上記の訴訟など特定領域の強みは変わることなく、より幅広い業務分野にも対応するようになっているのが、現在の島田法律事務所の姿だと言えるだろう。

入所からの10年間で事務所の変化を目の当たりにしてきた伊藤弁護士も、その変化の原動力は各弁護士が高い自主性を発揮しながら出向などを経験し、専門性を事務所に還元していることだと実感している。

「当事務所では、入所から2~3年目にクライアント企業へ出向し、戻ってきて数年間の業務を経験した後の5~6年目に留学や官公庁(金融庁、公正取引委員会、東京国税局、経済産業省など)への出向によって専門性を身に付けるのが標準的なキャリアパスです。大手の法律事務所でも出向で経験を積むということは行っていると思いますが、金融機関であれば法務部に出向するケースが多い当事務所のスタイルは珍しいのではないかと思っています」(伊藤弁護士)

重要なのは、こうした出向が事務所による指示ではなく、自ら手を挙げて行く場合が多く、どの分野の専門性を高めたいかを自ら考え、主体的に出向先を決めているということだ。

2025年に金融法務を志して入所した木島弁護士は、次のように語っている。

「もともとは金融法務に強みがある点に魅力を感じて入所しましたが、多岐にわたる業務を経験する中で、最初に志望した領域とは別の分野にも興味が出てきました。私はこれから出向先を決めるタイミングを迎えますが、自主的に出向先が決められる当事務所の環境の中で、最適な判断をして決定したいと考えています」(木島弁護士)

自ら考える業務スタイルが生む価値とクライアントからの信頼

所属する各弁護士が自主性を重んじ、ジェネラリストとしての素養を磨きつつも自ら考えて行動しながら専門性を高める。

そんな事務所の文化を支えているのが、コミュニケーションのしやすさを大切にする風通しの良さだと木島弁護士は語る。

「パートナーとの距離が非常に近く、1年目のアソシエイトでもディスカッションさせてもらっています。先生方がとても気さくで、会議の合間などに仕事以外の雑談を大切にしていて、そこで関係性を築けているので、案件に関して気になる論点がある場合などは気軽に聞きに行けますし、そこからいろいろな示唆を得ることもできています」(木島弁護士)

業務以外のことでもコミュニケーションを取ることが当たり前のカルチャーであるからこそ、意思の疎通がしやすく、その雰囲気が働きやすさにもつながっていると木島弁護士は語る。

また、伊藤弁護士も同様に、その風通しの良さが各弁護士の業務意欲を高めていると語り、今後新たに加わるメンバーにも自主性を持って業務に取り組むことを期待している。

「当事務所では、案件を進める上ではチーム制を敷いておらず、パートナーがアソシエイトの状況を見て声をかけるというスタイルになっています。だからこそ、日常での意思疎通が大事になりますし、コミュニケーションを重視した風通しの良さがいい影響をもたらしていると思っています。今後、当事務所に参画する方にも、その文化に共感していただき、これまで守ってきた理念を崩すことなく、自分の頭で考えながら仕事をする姿勢を大事にしていただきたい。その環境があるからこそ、AIには代替できないプラスの価値を生み出しながら、高水準なリーガルサービスを提供できる法律事務所としてクライアントとの関係を築けるのだと思います」(伊藤弁護士)

 

取材対象者プロフィール
伊藤 巧真
パートナー弁護士
1989年生まれ。2015年3月に東京大学法科大学院を卒業。2016年12月に司法研修終了後(69期)、島田法律事務所に入所。2年目に都市銀行の法務部に出向し、民法改正(債権法改正)に対応するなど銀行法務を約2年間担当。金融法務、コーポレート、M&Aなどを重点取扱分野とする。

 

  木島 裕人
アソシエイト弁護士
1999年生まれ。2023年3月に京都大学法科大学院を卒業。2025年3月に司法研修を修了し(77期)弁護士登録(第一東京弁護士会)、同年4月に島田法律事務所に入所。

 

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