- 転職エージェントを利用したいけど、あまり良い印象がない
- 初めて利用しようと思っているが、悪い噂を聞いてしまって不安
- 大事な転職なのに、人に任せて大丈夫なのか?
ここではそんな方の疑問・不安を解消していきたいと思います。全ての転職エージェントが信用できる訳でも、できない訳でもありません。きちんと見極め、転職エージェントを上手に利用しましょう。
目次
信用できない転職エージェントの特徴7つ
ここでは「信用できないキャリアアドバイザー」の特徴を7つ挙げています。これらの特徴に当てはまるアドバイザーが担当になったら、担当の変更を考えた方が良いかも知れません。
ヒヤリングを十分にしない
転職エージェントを利用する場合、キャリアアドバイザーと信頼関係を築くことが大切です。キャリアアドバイザーのヒアリングに対して、こちら側も正直に答えていかなければなりません。
そうすることで信頼関係を構築していくのです。しかし、アドバイザーの中にはこのヒアリングをしっかりと行わない人がいます。
これでは信頼関係を築き上げることができません。こちらの要望も伝えられず、充分な対応も望めないでしょう。
連絡が遅い
こちらから連絡しても、レスポンスの遅い人は信用できません。もしこのアドバイザーが企業の相手もしていた場合、そちらの信用も得られていない可能性も充分に考えられます。
原則的には、こちらからの連絡・質問に対して24時間以内に返答をもらう様にしましょう。もし1日以上返事がないことが頻発するなら、信用できないと判断してください。
逆に連絡をまめにくれるアドバイザーは、信頼できる人の可能性があります。
希望と違う職種の企業を紹介する
転職エージェントは成功報酬型です。何の説明もなしに、希望している職種と違うものを紹介してきたら要注意です。そのアドバイザーは、自分のノルマ達成のためにあなたを転職させようとしているかも知れません。
もし希望と違う求人を紹介されたら、とりあえず理由を聞いてみましょう。その理由に納得できれば、受けてみるのもいいと思います。ただ、営業トークに騙されないように気をつけて下さい。
早急に結論を出せと催促してくる
転職はあなたの人生にとって重要なイベントです。それを充分な時間を与えず、結論を出すことを急かしてくるキャリアアドバイザーは変更しましょう。
ただ、この場合は企業側から急かされている可能性もあります。はじめにキャリアアドバイザーに「どれくらいの時間が欲しい」などを自分の要望を伝えておきましょう。
無理に転職させようとしている
前述の通り、転職エージェントは成功報酬型です。利益を上げるために、なんとかあなたを転職させようとしてくる人もいます。
例えば
- 高圧的な態度で応募を促してくる。
- あなたの許可なく勝手に求人に応募する。
などがあります。キャリアアドバイザーも仕事ですので、少しでも利益を上げたい気持ちはわかります。
だからと言って、こういった行動は許されるものではありません。もし、あなたがアドバイザーにこの様なことをされたら、即刻担当を変えてもらいましょう。悪質なアドバイザーにかまっている時間はありません。
発言に一貫性がない
プライベートでも、言っていることに一貫性がない人は信用されません。それがキャリアアドバイザーなら、尚更です。
口先ばかり調子が良くても、実力が伴っていなければ意味がありません。自分の発言も覚えていないのですから、あなたが伝えた要望も覚えていない可能性が高いです。
もしかすると企業とも無責任なやりとりをしているかも知れません。いずれにしても信用に値しません。
推薦状に熱意がない
優秀なキャリアアドバイザーは、あなたの魅力が伝わる様な紹介文を書いてくれます。誰でも書ける様な内容では、企業側に何アピールにもなりません。
充分自分を売り込んだにもかかわらず、紹介文が味気なかったら問題アリです。キャリアアドバイザーに要望を伝え、しっかりとしたものを書いてもらいましょう。
弁護士向け転職エージェントの良し悪しを決める5つの要素
転職エージェントの良し悪しは「出会ったキャリアアドバイザー次第で決まる」と言っても過言ではありません。
次は、良いエージェント・アドバイザーを決める5つの要素について説明していきます。
弁護士業界に詳しいエージェントであること
一番最初に気にすべきはこの項目です。弁護士業界はとてもニッチな市場です。そもそも弁護士という職種の人間と関わることも少ない中、弁護士業界に詳しい人材紹介会社(転職エージェント)はとても少ないです。
そのなかでも弁護士特化型のアドバイザーをしている人間は本当に一握りですので、しっかりとヒヤリングをし、希望の転職先に巡り合わせてくれるエージェントを選びましょう。
具体的には大手転職エージェント、リクルート・マイナビエージェント・dodaあたりには弁護士に詳しいエージェントはあまりいないでしょう。弁護士ドットコムキャリなど、中小規模のエージェントを狙うのがよいと思います。
インハウスローヤーへの転職選択肢(求人)を持ってること
近年インハウスで弁護士を雇いた企業が増えています。日本組織内弁護士協会(JILA)によると、統計がはじまった2001年は66名だったのが、2019年1月時点で2,454名まで増加。毎年200名規模のペースで増えています。
そのうち、2,201名(2018年同時期調査では1,973名)が企業に在籍しているそうです。
順位 | 変動(昨年順位) | 企業名 | 都道府県 | 弁護士数 | 昨対比増減数 |
1 | →(1) | ヤフー株式会社 | 東京都 | 32 | +4 |
2 | ↑(3) | 株式会社三井住友銀行 | 東京都 | 24 | +2 |
2 | ↑(4) | 三菱商事株式会社 | 東京都 | 24 | +3 |
2 | →(2) | 野村證券株式会社 | 東京都 | 24 | +1 |
5 | ↑(10) | LINE株式会社 | 東京都 | 20 | +6 |
5 | ↑(6) | 三井物産株式会社 | 東京都 | 20 | +5 |
7 | ↓(6) | 丸紅株式会社 | 東京都 | 18 | +3 |
7 | ↑(13) | 三井住友信託銀行株式会社 | 東京都 | 18 | +5 |
9 | ↑(13) | 双日株式会社 | 東京都 | 17 | +4 |
9 | ↓(5) | 株式会社三菱UFJ銀行 | 東京都 | 17 | +1 |
11 | ↑(24) | KDDI株式会社 | 東京都 | 16 | +6 |
11 | ↓(6) | アマゾンジャパン合同会社 | 東京都 | 16 | +1 |
13 | ↓(6) | 三菱UFJ信託銀行株式会社 | 東京都 | 15 | 0 |
参考:https://jila.jp/wp/wp-content/themes/jila/pdf/company.pdf
このように、弁護士の採用は法律事務所だけではありません。ただ、法律事務所勤務とはまた違った苦労なども多いので、手放しで良いですよ!とは言えないのですが・・・
こういった業界の裏まで知っているエージェントは良いエージェントだと言えます。
キャリアコンサルタント資格を持っている(資格持ちが所属している)
2016年4月から「国家資格キャリアコンサルタント」が認定されました。これによりキャリアアドバイザーの良し悪しがわかりやすくなりました。
迷ったら、国家資格を持ちが多く所属しているエージェントを頼るのも良いでしょう。もちろん資格があるから絶対良い、持ってないから悪いという訳ではありません。
あくまでも目安としてお考え下さい。
キャリアの選択肢をちゃんと提示してくれること
求職者の希望を聞くのは、アドバイザーにとっては当たり前のことです。その上で「どう事務所を選んでいけばいいのか」と、事務所選びの視点を教えてくれるアドバイザーがいます。
この様なアドバイザーは、優秀なアドバイザーです。彼らの意見は、あなたに新しい選択肢を与えてくれます。自分ひとりでは見つけられなかった道が、開けるかもしれません。
最も大事なのはアドバイザーとの相性
利用者とキャリアアドバイザーですが、人間と人間です。自分と相性が良いと思える人が、最適なアドバイザーではないでしょうか。
本来は優秀なアドバイザーでも、自分と合わなければ一緒に転職活動をすることはできません。「この人に任せたい」と思える人を頼るのが最善です。
キャリアアドバイザーも利用者に信頼してもうために、多くの努力をしています。こちらもアドバイザーに気に入ってもらえる様、丁寧に接しましょう。
アドバイザーに「この人に為にがんばろう」と思わせたら勝ちです。
信用できない転職エージェントだった場合の対処法2つ
信頼できない人が担当になってしまったら、どうしたらいいのしょうか?
アドバイザーを変更してもらう
信頼できないキャリアアドバイザーに当たってしまったら、変更を申し出て下さい。人間なので「ウマが合う合わない」があるのは仕方のないことです。転職は人生で重要なイベントですので、遠慮せずに申し出ましょう。転職エージェントによりますが、インターネットやメールでの変更も可能です。
変更の際には
- なぜ、変更して欲しいのか
- 今度は、どんな人に担当して欲しいのか
ということをエージェント側にハッキリと伝えましょう。
別の転職エージェントを使う
転職エージェント自体を変えてしまうという手もあります。しかし、転職エージェントには多くのキャリアアドバイザーが所属しています。
転職エージェントを切る前に、キャリアアドバイザーを変更するのが良いでしょう。最初のアドバイザーはダメでも、次のアドバイザーとは相性が良い可能性も大いに考えられます。
弁護士特化の転職エージェントを賢く利用するための5つのコツ
「転職エージェントなんか使えない」と決めつけてしまってはもったいないです。ここでは、転職エージェントを上手に使う5つのコツを紹介します。
アドバイザーも人間|ちゃんと希望を伝えることが大事
希望をしっかり伝え、その対応の仕方でアドバイザーの質を見極めましょう。
片手型と両手型の特性を理解しておく
片手型と両手型のメリットデメリットを見てみましょう。
片手型とは
利用者と企業、それぞれに別の担当者がつくタイプ。
片手型のメリット
・キャリアアドバイザーが社内に常駐しているので、レスポンスが速い。
・企業専門の担当者がいるので、多くの案件を扱える
片手型のデメリット
・利用者側のアドバイザーは直接企業と関わらないので、両手型と比べて知識が劣る
・企業と利用者間で2人の人間をはさむため、意思疎通で齟齬が生じやすい
両手型とは
利用者と企業、それぞれに同じ担当者がつくタイプです。
メリット
キャリアアドバイザーが企業とのやりとりも行っているので、会社の雰囲気などの情報が手に入りやすい。
デメリット
- 1:担当者が利用者と企業の相手をするので、案件の数が限られてしまう
- 2:キャリアアドバイザーが社内に常駐していないので、連絡がつきにくい
複数の転職エージェントに登録して判断する
ひとつの転職エージェントだけに登録するのはリスクがあります。相性の良い人に出会えたら良いですが、そうでなかった場合は別のエージェントに登録し直すことになります。そして、また初めからのスタートです……。
この時間がもったいないです。
同時に複数のエージェントに登録して、徐々に絞り込んでいきましょう。
転職サイトと転職エージェントの併用をする
転職サイトと転職エージェントは併用するのがおススメです。転職エージェントで添削してもらった履歴書や自己PRは、転職サイトから応募するときにも応用して使えます。
希望の転職を実現するため、少しでも企業の分母を増やしていくべきなのです。
言いたいことはしっかり言うことも大事
キャリアアドバイザーに不満がある場合、正直に申し出ましょう。もちろん、それが致命的な欠陥なら変更もやむを得ませんが、そうでない場合はきちんと伝えれば改善してくれます。
意見を伝えることは、アドバイザーにあなたのことを理解するヒントを与えるということです。全て相手に委ねるのではなく、こちらからの歩み寄りも必要です。失礼のない様に、しっかりと伝えていきましょう。
登録をおすすめする弁護士の転職に強い転職エージェント3選
最後に、転職を考える人に必見の転職サイトをご紹介します。
弁護士専門転職エージェント|NO-LIMIT
公式サイト:https://no-limit.careers/
手前味噌ですが、私たちも弁護士業界に特化した転職転職エージェントサービス『NO-LIMIT』を提供しております。
ご紹介する応募先の法律事務所は、案件の獲得経路、事務所の体勢、所属弁護士の人間関係も把握しておりますので、面接対策もしっかりサポートできます。面接日時の設定や給与などの条件交渉はもちろん、あなたの仕事に対するスタンスに合った事務所を選定します。
参考:NO-LIMIT(ノーリミット)のご利用ガイド|ご愛用されている理由
リーガルジョブボード
リーガルジョブボードは、弁護士や司法書士などの専門職を中心とした法律系専門職の転職サイトです。法務職など専門性の高い業界はまだまだ閉鎖的な部分もおおため、『就職の不平等』をなくすという目的で運営されています。
ダイレクトリクルーティング方式を採用しており、求人情報を探して応募できる機能はありながらも、求人案内や企業スカウトまでサポートしています。
公式サイト:https://legal-job-board.com/
弁護士ドットコムキャリア
登録している弁護士が12,000人を超えるのが、「弁護士ドットコムキャリア」という日本最大の法律事務所ネットワークサービスです。最善なキャリアアップも実現可能ですので、今までよりも好待遇な転職先が見つかります。
最終的には入社日までサポートしてくれるので、初めての転職をする弁護士でも安心して利用できるサービスといえます。
公式サイト:https://career.bengo4.com/
弁護士ドットコムキャリアの評判・口コミやサービスの特徴を解説
まとめ
「転職エージェントで嫌な思いしたくない人」も「転職エージェントに不信感がある人」も、絶対に使いたくないと頑固になってしまうのは損です。
転職エージェントの良し悪しは、キャリアアドバイザーの良し悪しです。キャリアアドバイザーも人間です。人間なんて十人十色、いろいろいます。
とりあえず面談をしてみて、合わないなと思ってから切っても遅くありません。優秀なアドバイザーに出会えたら、きっとあなたの転職活動の力になってくれます。
『NO-LIMIT(ノーリミット)』は、弁護士専門の転職サービスです。弁護士業界に詳しいキャリアアドバイザーが面談で詳しく伺い、一人ひとりの強みを引き出すお手伝いをします。
また、事務所・企業内の内情だけではなく、面接で重視されるポイントや履歴書の添削、どのような人がプラス評価・採用されているかなどの情報をお伝えすることも可能です。
転職活動に迷ったら、まずはNO-LIMITにご相談ください。