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M&A業界に転職するなら必見!弁護士におすすめの転職エージェント5選と特徴・評判を解説

更新日: 公開日:

M&A業界への転職を目指すにあたり、どこで求人を見つければよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

M&Aという高い専門性が求められる業務を担える人材を探すとなると、一般的な転職サイトは利用していなさそうなイメージが強いですよね。

もちろん、一般の転職サイトにもM&A業界の求人はありますが、よりよい求人を探すならM&A業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。

この記事では、M&A業界に特化した転職エージェントのおすすめ5つの特徴や評判について詳しく解説します。

またM&A業界への転職でエージェント利用すべき理由や上手な活用方法、利用する際の注意点なども合わせて解説するので参考にしてみてください。

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M&A業界における弁護士の役割と需要

M&A業界では、取引の複雑さが増し、法的リスクへの対応が非常に重要になっています。そのため、弁護士の専門知識と経験は、M&Aの現場でなくてはならないものとなっています。M&Aの実務経験を持つ弁護士は、その専門性の高さから引く手あまたで、様々な場面でその能力を発揮しています。

この記事では、M&A業界において弁護士がどのような役割を担い、どれほどの需要があるのか、詳しく見ていきましょう。

法務デューデリジェンスにおける弁護士の重要性

M&A取引において、法務デューデリジェンス(DD)は非常に重要なプロセスです。

弁護士は、このプロセスにおいて対象企業の重要な契約関係をくまなくチェックし、潜在的な法的リスクを洗い出す役割を担います。 具体的には、取引先との契約内容、従業員との雇用契約、知的財産に関する契約などを詳細に精査することで、現在抱えている訴訟問題やコンプライアンス上の課題を明確にします。

また、事業を継続するために必要な各種許認可が有効かどうか、M&A後も引き継ぎが可能かどうかについても、細かく確認を行います。

これらの調査で明らかになった事実は、M&Aの最終判断に必要な情報として、簡潔かつ正確にまとめられ、意思決定を行う人に報告されます。

契約書作成・レビュー業務での専門性の活かし方

M&A取引を進めるにあたっては、多くの重要な契約書を作成したり、その内容を精査したりする必要があります。

取引の初期段階では、基本的な合意事項を定める基本合意書(LOI)や、情報を開示する際のルールを定める秘密保持契約(NDA)などの作成が求められます。さらに、M&A取引の中核となる株式譲渡契約書の作成では、細部にわたる条件交渉やリスク分析が欠かせません。

これらの主要な契約書に加えて、雇用契約の承継に関する契約や、取引を保証するための契約など、様々な関連契約についても、法的な観点から適切な対応が求められます。

M&A戦略立案における法務視点の価値

M&A戦略を立てる初期段階からも、法的な視点からの専門的なアドバイスが非常に重要になります。

リスク管理と法的観点からの助言

M&Aの戦略を練る段階から、法的な観点を取り入れた専門的なアドバイスは欠かせません。

例えば、M&Aの手法を選ぶ際には、合併、株式取得、事業譲渡など、様々な選択肢の中から、法的に最も適した方法を提案します。また、独占禁止法や外為法といった関連法規への対応を検討したり、税務の専門家と協力して、税務上のメリットも考慮した最適なスキームを構築したりします。

クロージングまでの法的サポート体制

M&A取引を実際に完了させるためには、細部にわたる法的なサポートが不可欠です。

クロージングに必要な条件を整理し、必要な書類を作成・提出します。また、株主総会や取締役会での決議事項を確認し、クロージングがスムーズに進むように、抜け漏れがないかチェックリストを作成するなど、万全の体制で臨みます。

PMIにおける法務支援の重要性

M&Aが無事に成立した後、企業統合を進めるPMI(Post Merger Integration)の段階でも、弁護士によるサポートは非常に重要です。

統合後の新しい組織に合わせて、既存の契約内容を見直したり、社内規定を整備したり、新たなコンプライアンス体制を構築したりする支援を行います。特に、従業員の待遇に関する法的な対応は、統合後の事業運営を円滑に進める上で非常に重要なポイントとなります。

 

このように、M&A業界における弁護士の役割は非常に多岐にわたり、M&A取引を成功に導くためにはなくてはならない存在です。

法務の専門家として培ってきた知識と経験は、M&A業界でのキャリアを築く上で大きな強みとなり、その専門性を活かして大いに活躍することが期待されるでしょう。

弁護士がM&A業界で活躍できるポジション

弁護士がM&A業界で活躍できるポジション弁護士の専門知識と経験は、M&A業界において多岐にわたる活躍の場を提供しています。ここでは、弁護士がその専門性を活かして貢献できる代表的なポジションを3つご紹介します。

法律事務所のM&A専門チーム

多くの法律事務所には、M&Aを専門とするチームが存在します。ここに所属する弁護士は、企業のM&A戦略の初期段階から関与し、法務デューデリジェンスの実施、契約書の作成・レビュー、そして交渉といった、M&A取引における一連の法務業務を担います。

法律事務所の弁護士は、中立的な立場から客観的な法的意見を提供することが求められます。高度な専門知識はもちろんのこと、取引を円滑に進めるためのコミュニケーション能力も重要となるでしょう。

企業内M&A部門

近年、自社の成長戦略としてM&Aを積極的に活用する企業が増えています。そうした企業では、法務部門内にM&A専門のチームを設ける、あるいはM&A戦略部門に法務の専門家として弁護士を採用するケースが見られます。

企業内弁護士(インハウスローヤー)は、外部の法律事務所と連携しながら、より事業戦略に近い視点からM&Aプロジェクトを推進します。法務的な専門知識に加え、社内外の関係者との円滑なコミュニケーションを図り、プロジェクトを成功に導く手腕が求められるでしょう。

投資ファンドの法務担当

プライベートエクイティファンドなどの投資ファンドも、M&Aを重要な投資戦略の一つとして捉えています。これらのファンドでは、投資実行における法務デューデリジェンスや契約交渉、投資後のポートフォリオ企業の法務支援などを行う法務担当の弁護士が活躍しています。

投資ファンドの法務担当は、投資判断に直接関わるため、法的な知識はもちろんのこと、財務や会計に関する知識、そして投資家としての視点も必要となるでしょう。高い専門性とビジネスセンスが求められる、やりがいのあるポジションと言えそうです。

弁護士がM&A業界への転職にエージェントを利用すべき3つの理由

M&A業界への転職を目指すのに、転職エージェントを利用したほうがよい理由には、大きく分けて3つあります。

  • 業界動向について詳しい情報を教えてもらえる
  • 優良求人はエージェント経由が多い
  • 企業と求職者双方がwinwinな転職になる

それぞれ確認していきましょう。

業界動向について詳しい情報を教えてもらえる

M&A業界の表面的な動きについては、ネットや新聞などでも情報収集することができますが、より深い事情となると、実際に働いている人だちでないと掴むのは困難です。

そうした詳細な業界動向に関する情報の有無は、転職活動の結果に与える影響も大きいので、知っているに越したことはありません。

では、容易には集められない情報をどう集めるのかというと、転職エージェントの力を借りるわけです。

転職エージェントは自分たちでも業界に関する情報を集めるのはもちろんのこと、企業の採用を手伝う中で自然と情報が集まります。

保有する情報量だけでいえば、一M&A仲介会社よりも転職エージェントのほうが多いかもしれません。

転職エージェントを利用すれば、最新かつ実情に即した業界動向を得られるでしょう。

優良求人はエージェント経由が多い

優良企業の求人と巡り合える可能性が高いのも、転職エージェント利用をおすすめする理由の一つ。

世間的にも知られている優良企業ともなれば、自社サイトだけでも十分に応募が集まるため、転職エージェントを利用しないのではと思う人もいるかもしれません。

そのように判断する企業も確かにありますが、どちらかというと少数派で、現状は積極的に利用する企業のほうが多いでしょう。

というのも、転職エージェントを利用すれば、応募数や人材の質について、スクリーニングしたうえで募集できるため、採用活動にかかる負担が少なくすみます

また採用活動で良い人材を確保するためには、複数のチャンネルを持つに越したことはありません

なので、優良企業の求人を見つける機会を逃さないためにも、転職エージェントへの登録はおすすめだといえます。

転職時のミスマッチを避けられる

転職をするにあたって、ミスマッチの企業に入ってしまうことは、当然避けたいですよね。それは企業にとっても同様です。

ミスマッチの採用になってしまう要因はさまざまありますが、そのうちの一つに、お互いに関する情報量の少なさが挙げられます。

企業と求職者双方が互いについて、詳しく知らないまま採用に至れば、ミスマッチが起きてしまうのも不思議ではありません。

そうした情報の不足を補うためには、転職エージェントは非常に有用だといえます。

通常であれば面接以外に互いを知れる機会はありませんが、転職エージェントを利用していれば、アドバイザー経由で聞くことができます

できる限り懸念事項を解消したうえで、転職を決められるため、ミスマッチとなる可能性がかなり抑えられるでしょう。

弁護士がM&A業界への転職するならおすすめの転職エージェント5選

「転職エージェントは数も種類も豊富だけど結局はどこを選んでも同じ」と考え、利用するサービスをいい加減に選んでしまう人も少なくないかと思います。

ですが、M&A業界のような高度の専門性が求められる業界となると、普通の転職エージェントでは浅い知識や情報しか保有してないために、的確な転職サポートが受けられません。

この項目では、M&A業界への転職に強いエージェント5つの特徴や評判を紹介します。

NO-LIMIT|弁護士の転職に特化

弁護士に特化した転職エージェントでは国内大手。大手企業法務事務所やM&A案件を多数抱える事務所求人に加え、コンサルティングファームやM&Aコンサルに強い企業への転職をサポートしています。

【概要】

営業時間

平日10:00〜20:00

得意領域

弁護士・インハウスローヤー

M&Aポジションの公開求人数

約120件

転職支援地域

東京/神奈川/千葉/埼玉、フルリモート

運営会社

株式会社アシロ

 

特徴

  • 弁護士業界に精通したコンサルタントが在籍
  • 大手企業法務事務所・M&A求人、コンサルティングファームなど多数
  • 職歴書添削・面接対策、その他転職成功ポイントをわかりやすくサポート

公式サイト:https://no-limit.careers/

JACリクルートメント

JAC

【概要】

営業時間

平日:9時30分~19時30分

得意領域

外資系、管理部門、金融

M&A関連の公開求人数

約60件

拠点所在地

東京/神奈川/埼玉/愛知/静岡/大阪/京都/兵庫/広島

運営会社

株式会社ジェイエイシーリクルートメント

JACRecruitmentは、管理職・専門職の転職に強いエージェントで、M&Aポジションの求人も幅広く扱っています。

ロンドン発祥の日系転職エージェントであるため、国内企業だけでなく外資系とも独自のコネクションを持っており、海外志向を持つ人にはうってつけです。

特徴

  • 年間利用者実績約6万7,000人
  • 取引企業数およそ25,000社
  • 高い専門性を備えたコンサルタントが約800名所属
  • 独自のグローバルネットワークで外資系や国外企業の求人が豊富

評判

紹介していただいた求人は色々とあったのですが、私が応募を決めたのは、大手金融機関でのM&Aアドバイザリーポジション(クロスボーダー)でした。実は、このポジション、私がJAC Recruitmentに登録した時点では求人が出ておらず、私のためにコンサルタントの方が企業にポジションを提案してくれたものです。コンサルタントの方いわく、私の英語力とディール経験が活かせるというのが理由でした。企業側も早速に面接を組んでくれ、トントン拍子で選考は進み、結果内定をいただきました。

引用元:転職事例集|JACRecruitment

公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティング

【概要】

営業時間

平日:9時30分~18時30分

得意領域

コンサルティング業界、IT業界

拠点所在地

東京/大阪

運営会社

アクシスコンサルティング株式会社

コンサル業界への転職を目指すなら、アクシスと呼ばれるほどコンサル業界に精通した転職エージェントです。

FASの求人はもちろんのこと、事業会社のM&Aポジション求人なども保有しています。

特徴

  • 大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数No1!
  • 生涯のキャリアパートナーをモットーに平均期間3年に及ぶ転職支援を実施
  • 質の高いWEBコラム

評判

 

公式サイト:https://www.axc.ne.jp/

キャリアインキュベーション

キャリアインキュベーション

【概要】

営業時間

平日:9時30分~19時30分

得意領域

コンサル業界、プライベートエクイティ業界、事業会社

M&A関連の公開求人数

約500件

拠点所在地

東京/神奈川/埼玉/愛知/静岡/大阪/京都/兵庫/広島

運営会社

株式会社ジェイエイシーリクルートメント

キャリアインキュベーションは、コンサル業界やプライベートエクイティ業界などへの転職に強みを持つエージェント。

10~20年のキャリアを持つ業界事情に精通したアドバイザーによるサポートが受けられます。

特徴

  • 転職決定者の70%以上が年収1,000万円以上の転職を実現
  • 20年の運営で築き上げた独自のコネクションにより、他社にはないハイポジション案件の紹介が可能
  • ビズリーチのヘッドハンター大賞をはじめ、第三者企業による賞を受賞したコンサルタントが多数在籍

評判

 

他のエージェント紹介案件も多数の内定が出ていたため決定に迷ったが、最後は担当コンサルタントの熱意が決めてになった点もあり感謝しています。今後も変わらずきめ細かいサポートを続けて頂ければ、転職者は満足だと思いました。

引用元:転職成功事例・体験談|キャリアインキュベーション

非常に満足しています。

新型コロナウイルスの影響でBIG4FASの採用状況が厳しくなっている中、あらゆる可能性を検討していただき感謝しています。結果的にはBIG4FASには入れませんでしたが現時点で最善を尽くしましたし、全力でサポートしていただいたので後悔はありません。ありがとうございました。

引用元:転職成功事例・体験談|キャリアインキュベーション

公式サイト:https://www.careerinq.com/

ムービン・ストラテジック・キャリア

ムービン・ストラテジック・キャリア

【概要】

営業時間

平日:9時00分~(土日、夜間の対応可)

得意領域

ファンド、M&A、会計士、金融業界

拠点所在地

東京

運営会社

株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア

ムービン・ストラテジック・キャリアは、ヘッドハンターサミットやグッドエージェントアワードなど、さまざまな賞を受賞している転職エージェントです。

求職者一人ひとりに合わせた真摯かつ丁寧なサポートは。高い評価を得ています。

特徴

  • 長年の運営で築かれた独自メソッドに基づく適切な求人紹介
  • 各種エージェントアワードの受賞駅あり
  • 業界出身者による的確な転職支援

評判

 

 

公式サイト:https://www.movin.co.jp/

M&A業界への転職を目指す際にエージェントをうまく使いこなすコツ

転職エージェントを利用すれば、転職活動に関するさまざまなサポートを受けられますが、すべて任せきりにして上手くいくほど甘くはありません。

受身な姿勢で待っているだけでは、転職エージェントの魅力を引き出すのは難しいといえます。

この項目では、M&A業界への転職を成功させるために、エージェントの力をうまく使いこなすコツを解説します。

すぐに転職したい旨を伝える

転職エージェントを利用する際は、直近で転職を考えている旨を伝えるようにしてください

そのように伝えておかないと、有益な情報が得られる可能性が低くなります。

というのも、エージェント視点だと、すぐの転職を考えていない人に多くの情報を渡すメリットがあまりないからです。

転職を考えていない相手にむやみやたらと求人情報等を送れば逆効果になりかねないですし、ボランティアではないので行動を起こそうとしている人のサポートを優先するのは当然でしょう。

話だけ聞ければ十分であったとしても、一応姿勢は見せておくことをおすすめします。

転職エージェントは複数利用する

転職エージェントを利用する場合は、できれば複数社掛け持ちすることをおすすめします。

信用できるサービス1社だけに絞るのも悪くはないですが、得られる情報が限られてしまうため、選択肢が狭まる可能性があります。

また、転職エージェントが違えば、当然自身に対する評価も異なるので、現時点での転職市場における価値をより客観的にはかることができるでしょう。

もちろん、複数社を掛け持ちして利用する分、管理の手間は増えてしまいますが、得られるメリットも大きいので損はしないはずです。

推薦文を確認させてもらう

大手の転職エージェントを利用する場合に気をつけたいのが推薦文の内容です。

書類選考でお見送りされる可能性が高そうな場合でも、担当アドバイザーが書いた推薦文の内容次第では、通過に変わることも少なくありません。

採用担当の意思決定に影響を及ぼすほど、推薦文の価値は高いわけですが、質に関してはアドバイザーの力量に大きく左右されます

特に大手の転職エージェントは、アドバイザーごとに力量のバラつきが激しく、ノルマに追われて業務が雑になる可能性もゼロではありません。

中身のない推薦文を書かれては、プラスどころかマイナスに作用しかねないので、可能であれば内容を確認させてもらいましょう。

フィードバックを必ずもらう

転職活動をしていれば、残念ながら縁がなく、応募した企業から不採用通知をもらうこともあるでしょう。

自分だけで転職活動をしている場合は、お見送りとなった時点で終わりますが、転職エージェントを利用していれば、自身に対する企業のフィードバックがもらえます

フィードバックがもらえると、自分のどのような点がネックで不採用に至ったかがわかるので、次の機会に活かすことができます。

意見や要望は気を遣わずにはっきりと伝える

転職エージェントの仕事は、求職者の転職活動が最善となるよう手助けすることです。

そのため、求職者の本音・本心を打ち明けてもらえないと、適切なサポートをすることができません。

なので、紹介された求人に対して気になる部分があれば、遠慮せずにはっきりと意見や要望を伝えましょう

そうすることで、自身の考え方が担当アドバイザーにも見えてくるようになり、適切なサポートが受けられるようになります。

担当アドバイザーに気持ちよく仕事をしてもらう

キャリアアドバイザーの仕事は、求職者の転職活動をサポートすることですが、相手も人間である以上は、こちらの対応いかんで業務の質に影響が出てしまうのも仕方ありません。

万全なサポートを受けたいのであれば、社会人としての礼儀やマナーを忘れることのないよう気を付けてください

丁寧な応対をしていれば、担当アドバイザーもその心遣いに応えようと頑張ってくれるはずです。

M&A業界の転職に強いエージェントを利用する際の注意点

転職エージェントの利用で得られるメリットは大きいものの、気をつけてほしいこともいくつかあります。

まず一つは、転職エージェントの話を鵜吞みにしすぎないこと。転職エージェントといえども商売なので、求職者の利益だけを優先するわけにはいきません。

無理強いをしたりはしませんが、うまいこと自社に有利となるよう誘導してきます。特にクロージングの際は気をつけたほうがよいでしょう。

二つ目は高望みしすぎないこと

転職エージェントは、あくまで求職者が正しく評価されるよう手助けする存在であり、現状以上に評価を水増ししてくれるわけではありません

なので、転職エージェントを利用したところで、自身の実力以上にキャリアアップするのは不可能です。

高望みばかりで、エージェントの話に耳を貸さないでいると、サポートを受けられなくなるので注意してください。

質の高いサポートが期待できるエージェントの見分け方

転職エージェントを利用するのであれば、できるだけ質の高いサポートを受けられるところを選びたいですよね。

質の高いサポートが期待できる転職エージェントを見分けるうえで大事なポイントは3つ。

  • 質問に即した答えを返せる
  • 話の内容が論理的で納得しやすい
  • 期限を守れる

こちらの質問に対しズレた回答が返ってくる場合、話をしっかりと聞いていないか、正確な返答ができるほどの知識量がないかのどちらかです。

能力の高いアドバイザーの場合は、的確に返答しますし、わからないことはその場で無理に答えず、しっかりと調べた上で回答します。

話の内容に矛盾が生じたり、辻褄が合わなかったりするのも、知識量が少ないことの表れです。期待するようなサポートが得られない可能性は高いでしょう。

また、連絡や返答の期限を守れなかったり・失念したりするのが当たり前になっている転職エージェントも要注意。

アドバイザー個人の能力が低いか、会社として業務の管理ができていないかのどちらかだからです。

M&A業界への転職を成功させる為に知っておくべきポイント3つ

最後に、M&A業界への転職を成功させる為に、どのような人材が求められいるのか、資質は何か必要なのか、転職者に求めるスキルなどについて解説します。

M&A業界への転職で求められる人材

M&A業界の多くは中途採用しか行なっておらず、新卒で入るのは困難な業界です。ですので、弁護士がM&A業界の企業に転職するには、企業法務の経験に加え、M&A案件への関わりは必須と言って良いでしょう。

M&A業界で役立つ資格やスキルも一概にこれといったものはなく、重視されるのはコミュニケーション能力・提案力、そして交渉力です。M&Aは大企業よりも中小企業、ベンチャー等の方が、活発に行なっている傾向にもありますので、スピード感のある意思決定を、法的・経営的な面から下しける人材は重宝されます。

M&A仲介会社やアドバイザリーに転職するなら、経営者との関係構築ができるかどうかも、一つの合否判断になるでしょう。

基本的には業界経験者のほうが転職は有利です。しかしながら、業界未経験でもコミュニケーション能力の高さ、業務への理解力を買われて転職を果たす方もいらっしゃいますし、関わる業界は広い為、異業種の知識を活かした方が活躍するするのも、M&A業界の特徴です。

M&A業界の採用ニーズ・転職動向

2017年頃からM&A、事業承継の件数は活発化し始めており、急成長ベンチャーなどを中心に、老舗大手企業も積極的にM&Aを行う時代になってきたと言えます。下記の図は『2020年版|中小企業白書小規模企業白書』で公表されている「事業承継・M&A案件」の推移ですが、2019年には年間616件ものM&Aが行われています。

事業承継系 M & A の推移

また、純粋なM&A件数も2017年には3050件と過去最高を記録しており、2019年のデータはまだないものの、おおよそ加熱業界であることが予想されます。

参考:中小企業庁|2018年版中小企業白書

つまり、M&A業界では常に即戦力となる求職者を求めている状況と言って良いでしょう。

M&A業界への転職に向いている人

M&A業界への転職は、以下のような人が向いています。

  1. 達成感のある仕事をしたい人
  2. 個人の力と組織の力を生かしたい人

達成感のある仕事をしたい人

M&Aは企業の将来に大きく関わる仕事であると同時に、経営陣に取っては人生も左右することもある大事な決定と言えます。そのため、M&Aに関わるということは大きなプレッシャーが伴います。もちろん、個人の判断で全てが変わるわけではありませんが、アドバイザー、ましては弁護士として法務リスクの判断をする立場であれば、自分の決定で物事が進んでいくことになります

その分、大きな達成感を味わえる仕事ではありますが。

個の力を最大限に高めて組織の力に活かしたい人

M&Aの支援業務は個の能力、優秀であることも当然求められますが、組織立ったとチームワークも大切な仕事です。例えば証券会社におけるリテール営業や投資部門、渉外営業などは仲間で何かをやることはさほどありませんが、M&A案件は個とチームの力が必須になります。

時にはクライアントの経営者を説得しながら進めていくシーンもあるため、対外・対内の交渉能力も求められます。

まとめ

M&A関連の業務はある程度の専門性が必要となるため、求職者に求められるスキルや経験も必然的に高くなります。

そのため、転職を成功させるためには相応の準備をして、きちんと自分の能力をアピールできるようしておくことが大切であり、その際に転職エージェントのサポートは非常に有用です。


転職エージェントを上手く活用して、転職活動を有利に進めていきましょう。

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