現在、転職を考えている弁護士のなかには、ネクスパート法律事務所に興味を持っている人もいるかもしれません。
弁護士法人であるネクスパート法律事務所では、すでに関東を中心に6つの支店を持っています。
2020年4月現在の所属弁護士数は20人を超え、今後の拠点拡大も予定されていることから、さらなる発展が期待できる事務所といえるでしょう。
とはいえ、いくら将来性に期待できる法律事務所といえども、職場の雰囲気や扱う案件の範囲、勤務形態など、より具体的な情報がないと転職するかの判断は難しいかと思います。
この記事の前半では、弁護士法人ネクスパート法律事務所で扱う案件分野や採用傾向、年収などについて解説します。
後半では、転職方法や転職する際の注意点、評判について解説するので、ぜひとも参考にしてみてください。
目次
ネクスパート法律事務所の概要
ネクスパート法律事務所の概要は以下の通り。
事務所名 | 弁護士法人ネクスパート法律事務所 |
---|---|
代表弁護士 | 佐藤 塁 (東京弁護士会) 寺垣 俊介 (第二東京弁護士会) |
設立 | 2016年1月7日 |
事務所所在地 | 主事務所 〒104-0031 東京都中央区京橋2-5-22 キムラヤビル7階 その他、東京にもう1拠点、埼玉、千葉、神奈川、兵庫に支店を持つ |
電話番号 | 03-5357-1901 |
所属弁護士数 | 22名 |
公式ホームページ | https://nexpert-law.com/ |
ネクスパート法律事務所で取り扱う案件分野
ネクスパート法律事務所では、非常に幅広い分野の案件を扱っています
ネクスパート法律事務所での取り扱い分野一覧
- 不動産取引一般
- 借地・借家
- 交通事故
- 離婚・親権(親子関係を含む。)
- 遺言・相続
- 金銭貸借(保証を含む。)
- サラ金、多重債務(債務整理・個人破産・個人再生を含む。)
- 一般刑事
- 会社方一般(株主総会、企業の社会的責任 (CSR)・その他会社経営一般)
- 労働事件(使用者側)
- 労働事件(労働者側)
- 労災事故
なかでも、相続・遺産分割問題に関しては『ネクスパートアドバイザリーグループ』であることから、税理士や公認会計士などの他仕業と連携し、ワンストップで対応が可能な体制が整っているのが強みです。
分野特化型の特設サイトを多数所持
ウェブ集客にも力を入れており、多数の専門サイトを所持しています。
ネクスパート法律事務所の採用傾向
法律事務所が弁護士を採用する上で重視するのは、スキルや経験などの能力面だけではありません。
その人が持つ雰囲気や考え方が、事務所のカラーと合うかどうかも、大事な要素といえます。
ネクスパート法律事務所の採用傾向について確認していきましょう。
求める人物像
ネクスパート法律事務所では、問題を抱えたまま泣き寝入りする人を少しでも減らすことを使命として掲げており、その実現に向けて以下5つの行動規範を定めています。
- Completion (完結)
我々は、各分野のプロフェッショナル集団としてクライアントのあらゆる課題に対しワンストップで完結いたします
- Hospitality (おもてなし)
我々は、サービス業であることを常に心に留め、クライアント1社1社に対し心をこめて接します
- Innovation (革新)
我々は、常に新しい課題にチャレンジし、革新的サービスを積極的に業務に取り入れます
- Proposal (提案)
我々は、クライアントの企業価値の向上に資する提案を積極的に行い続けます
- Speed (速さ)
我々は、クライアントの機動的な意思決定のため、スピードにこだわったサービスを提供します
上記を踏まえると、依頼者が相談しやすい事務所として、依頼者優先の弁護活動を実現するため、成長に対しどん欲な人材をネクスパート法律事務所では求めているといえます。
中途採用・若手弁護士について
直近で群馬や愛知、沖縄県での支店開設を予定しており、経験弁護士の中途採用には積極的。
特に65期以降の若手弁護士の採用活動に力を入れています。
主な理由としては、代表弁護士の2人が65期であるためでしょう。もちろん、65期以前の弁護士だからまったく採用されないかというと、そんなことはありませんので。
司法修習生の受け入れについて
司法修習生の採用も経験弁護士採用と合わせて行っていますが、サマークラークに関しては実施していないようです。
とはいえ、新人弁護士への教育がおろそかというわけではありません。
むしろ、若い人が多いことから、パートナー弁護士によるOJTや定期的な研修、報告会の実施など、各弁護士のノウハウを共有できる環境づくりを大事にしています。
例年、司法修習生を対象とした採用活動が盛んになる司法試験合格発表前後あたりから、説明会が行われないか確認しておくとよいでしょう。
ネクスパート法律事務所の年収
ネクスパート法律事務所の給与形態は固定給と歩合給の折衷型。最低40万円の固定給が保障されています。
過去実績によれば、1年目が約600万円、2年目が約800万円、3年目は1000~1100万円程度とのこと。案件の個人受任も可能です。
アディーレ法律事務所やベリーベスト法律事務所といった、新興系事務所に近い給与形態といえるでしょう。
なお、弁護士会費や交通費については、自己負担となっているので注意が必要です。
ネクスパート法律事務所に転職するには
ネクスパート法律事務所の弁護士向け求人は、2020年4月現在だと公式ホームページにしか掲載されていません(事務職員については一部弁護士会に求人掲載あり)。
そのため、弁護士向け転職エージェントが非公開求人として保有していない限りは、基本的に自身での直接応募となります。
なお、転職エージェントにネクスパート法律事務所の非公開求人があるかどうかは、各サービスに登録しない限りはわかりません。
もし気になるのであれば、情報収集がてらに転職エージェントに登録しておくとよいでしょう。
ネクスパート法律事務所に転職する際の注意点
ネクスパート法律事務所に転職する際の注意点としては、今後の成長性が未知数であることが挙げられます。
これまで順調に事業を拡大してきているとはいえ、まだ設立から5年も経っておらず、歴史や知名度が十分にあるとは言えません。
法曹人口の増加や広告自由化などの影響で、競争が激化している弁護士業界において、急に状況が悪化する可能性もゼロではないです。
場合によっては、ご自身のキャリアプランに影響が出るかもしれません。
ネクスパート法律事務所の口コミ・評判
この項目では、ネクスパート法律事務所の業務に関する評判や、職場についての口コミを紹介します。
良い口コミ
弁護士法人ネクスパート法律事務所 さんが書いたIT弁護士ナビの記事、すっきりよくまとまっていて読みやすい。検索していると、よくヒットする(笑)https://t.co/j5lWgscAXs
— ◀◀◀🐉Taiji 2.0🐉▶▶▶エンタメ法務(ベンチャー) (@ttyamyam) January 3, 2019
いろんな法律事務所にしてもらえずにはじかれ続けた物損事故の相談をどネクスパート法律事務所に相談してもらえました
— ナタデココ翁 (@newmanworking) July 2, 2017
いい事務所なのでネクスパート法律事務所を使いましょう!(ダイレクトマーケティング)
いろんな法律事務所でお話を伺いましたが、私はここが一番良いと思いました。理由は、幅広い案件を扱っていて、しかもスピーディーに解決していること。それと、事務所の風通しのよさ、居心地のよさそうな雰囲気があったことです。ここなら弁護士として成長でき、かつ仕事にも集中できると思いました。
良いとは言えない口コミ
相談したいことがあって、弁護士ドットコムで条件検索して該当したので電話してみたら、受付の人に、その分野は取り扱いしてない、一応弁護士に確認するけど、相談受ける場合しか折り返ししない、受けない場合は折り返さないと言われた。やってない分野は掲載しないで欲しいし、不親切。
引用元:グーグルマップ
まとめ
弁護士法人ネクスパート法律事務所は、4期目に入ったばかりでありながら、すでに6つの支店を持つ成長著しい事務所です。
扱う案件も幅広く、教育体制もしっかりとしていることから、若手の弁護士にうってつけの事務所といえるかもしれません。
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