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森・濱田松本法律事務所の年収は?転職難易度・採用傾向を徹底解説

更新日: 公開日:

五大法律事務所の一角を占める森・濱田松本法律事務所(MHM)は、M&Aランキング日本首位を長年維持し、争訟・紛争解決でも業界屈指の評価を誇る総合法律事務所です。
2026年5月時点で弁護士数は800名超、国内外に19か所の拠点を構え、規模と専門性の両面で他事務所を圧倒しています。

「年収はどれくらいか」

「転職は現実的か」

「どんな経験が求められるか」

本記事ではこうした疑問に対し、公開データと口コミをもとに徹底解説します。キャリアの選択肢として森・濱田松本法律事務所を検討する弁護士・法務専門家の方は、ぜひ最後までお読みください。

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森・濱田松本法律事務所の年収

弁護士とスタッフでは給与水準・体系ともに大きく異なります。ここでは経験年数別の弁護士年収、スタッフ・秘書・パラリーガルの公開年収、そして五大法律事務所との比較の3つの切り口から、同事務所の報酬実態を整理します。

経験年数別の弁護士の年収

森・濱田松本法律事務所は、五大法律事務所の中でも給与水準が極めて高い事務所として知られています。以下は役職・経験年数別の年収目安です。口コミや転職エージェントの情報を総合した参考値となります。

役職 経験年数目安 年収目安
アソシエイト 0〜1年 約1,200万円~
アソシエイト 3〜5年 約1,500万〜
シニアアソシエイト 7〜10年 約2,000万〜
ノンエクイティパートナー 10〜15年 約5,000万~
エクイティパートナー 15年以上 数億円

口コミによると「初年度は1,200万円、3年目以降は基本給が100万円ずつ上昇する」「3年目頃からボーナスが発生する」とされており、3年目以降の年収の上り幅が大きいようです。役職でいうと、アソシエイトの給与体系は年次ベースで透明性が高い一方、パートナーは自身の売上に連動する成果報酬型のため、個人差が非常に大きくなります。これによってパートナー間での所得格差は顕著であり、5,000万〜数億円と想定年収の幅が広くなっています。長島・大野・常松のパートナー間均等型と対照的に語られることが多いですが、両者とも実態は公表されていないため、もっと複雑でハイブリッドな給与形態に進化している可能性もあります。

参考:森・濱田松本法律事務所の口コミ・評判 | Lawyer's INFO(ローヤーズインフォ)

スタッフ・パラリーガル・秘書の年収

森濱田松本法律事務所のスタッフ・パラリーガル・秘書の年収は、400万〜600万円が目安です。

職種 年収目安
ビリングセクションスタッフ 460万〜580万円
パラリーガル 400万〜600万円
弁護士秘書 460万~570万円

ほかに校正や翻訳、広報、SEなどのポジションもあります。得意分野を活かせるポジションを探して、応募してみましょう。

スタッフ職は完全年功序列に近い給与体系であり、口コミでは「ある水準を超えると給与が頭打ちになる」という指摘が多く見られます。年収600万円超は難しいケースも多いようですが、実働7時間・残業5時間程度・年間休日120〜125日など、ワークライフバランスの面では弁護士より恵まれた環境です。

参考:募集要項一覧|森・濱田松本法律事務所

五大法律事務所との比較

アソシエイト段階では五大事務所間での給与差はほぼなく、差が出るのはパートナー以降です。
森・濱田松本法律事務所はM&A案件が豊富なため、パートナーが高額案件を継続的に受任できれば、業界トップクラスの報酬が得られます。

森・濱田松本法律事務所の特徴

森・濱田松本法律事務所を転職先として評価する上で、事務所の「強み」を正しく理解することは欠かせません。取扱分野の広さ、M&A・紛争解決における突出した実績、そして国内外に広がる拠点網という3つの観点から、同事務所の特徴を解説します。

取扱分野

森・濱田松本法律事務所は「企業法務の総合デパート」とも呼ばれ、以下の分野を中心に幅広くカバーします。

  • M&A・組織再編・事業承継
  • 資本市場・IPO・ファイナンス
  • 争訟・国際仲裁・紛争解決
  • 独占禁止法・競争法
  • 倒産・事業再生
  • 不動産・インフラ・エネルギー(再生可能エネルギー含む)
  • IT・データ・テクノロジー・AI法務
  • 知的財産・特許
  • 労働・雇用法務
  • 税務(森・濱田松本税理士事務所と連携)

関連組織である森・濱田松本税理士事務所との連携により、M&Aや事業再生における税務・法務の一体的サービス提供が可能な点も大きな強みです。

M&A・紛争解決に強い理由

森・濱田松本法律事務所がM&Aと紛争解決で突出した評価を受ける背景には、歴史的な強みの蓄積があります。

M&Aについては、Mergermarket・ブルームバーグ・LSEGおよびディールロジックの2025年日本M&Aリーグテーブルでいずれも1位を獲得しており、ブルームバーグでは13年連続首位という圧倒的な実績を有している点も強みです。また、LSEG Data & Analyticsの資本市場リーガルアドバイザリー・レビューでも1位を獲得したことがあります。

紛争解決については、前身の森綜合法律事務所が訴訟・倒産案件を中核に成長した歴史があり、争訟分野はほかの大手事務所と比べても特に評価が高い分野です。外資系企業の日本でのM&Aや国際仲裁でも多くの実績があり、外国法弁護士169名((⁠2026年5月時点⁠))が在籍することが強みになっています。

日本経済新聞社による「企業法務税務・弁護士調査」では、「頼りがいがある法律事務所」ランキングで2年連続1位に選出されました。

国内外17以上の拠点と直近の動向

森・濱田松本法律事務所は国内に東京・大阪・福岡、国外に米国・中国・シンガポール・タイ(Chandler MHM Limited)・ミャンマー・ベトナム・インドネシア・フィリピンと幅広く展開しています。2026年5月時点で国内外合計19以上の拠点を有します。

直近の動向として、2024年末にサンフランシスコ・ベイエリアへのオフィス開設を発表しました。AI・テクノロジー関連法務の需要増を背景に、シリコンバレー地域への進出は戦略的な意味合いを持ちます。また、日本最大規模の法律事務所の一角として、2025年に「外国法共同事業」としてリブランディングを行い、外国法弁護士との協働体制をさらに強化している状況です。

スタッフは約867名名と、弁護士と同規模の人員を有します。弁護士数は870名で、日本の法律事務所として最大クラスを誇ります(2026年5月時点)。

森・濱田松本法律事務所の採用傾向・転職難易度

森・濱田松本法律事務所への転職は、弁護士・スタッフいずれも高い水準が求められます。中途採用で必要な経験・語学力、現時点での重点募集分野、そして学歴の影響度という3点を、実際の採用傾向をもとに解説します。

中途採用で求められる経験・語学

森・濱田松本法律事務所の中途採用は、新卒・司法修習生採用よりも難易度が高いとされています。五大法律事務所全般に共通する傾向ですが、即戦力かつ高い専門性が求められるためです。

弁護士中途採用で特に重視されるポイントは以下のとおりです。

  • 特定分野での実績・専門性(M&A、金融、紛争解決、IT法務、独禁法など)
  • 他事務所または企業法務部での実務経験(最低2〜5年が目安)
  • M&Aや国際案件に携わる場合、ビジネスレベル以上の英語力が必須
  • 同事務所が拡大を目指す分野や人材不足領域でのスキル保有

スタッフ・秘書・パラリーガルの中途採用においては語学力の基準が明確に設定されています。基準を満たさなくても応募可能な場合もあるものの、渉外秘書はTOEIC750点以上、英文翻訳職はTOEIC860点以上が目安とされており、業務の国際性を反映した高い語学水準が求められます。

現在の重点募集分野・拠点

2026年5月時点で同事務所が積極的に採用している分野・ポジションとして確認されているのは以下のとおりです。

  • 弁護士:M&A・資本市場・再生可能エネルギー・IT/AI・国際仲裁など
  • スタッフ:ビリングセクションスタッフ、英文翻訳スタッフ、エディタースタッフ、広報、司法書士、パラリーガル(証券)、弁護士秘書、社内SE、ファシリティマネジメント担当

主要拠点は東京(丸の内)で、スタッフの約8割が東京オフィス勤務です。大阪オフィスでも弁護士・スタッフともに採用実績があります。サンフランシスコ・ベイエリアオフィス開設にともない、テクノロジー・スタートアップ法務に強い弁護士の採用も進むと見られます。

学歴はどこまで影響するか

弁護士採用における学歴の影響は大きいとされています。実際に入所した弁護士の経歴を見ると、東京大学・京都大学・慶應義塾大学などの上位ロースクール出身者が大多数を占めます。ただし、中途採用においては実務経験・専門性の比重が学歴を上回るケースも多く、「これという強みがあれば学歴の壁を越えられる」という見方もできるでしょう。

スタッフ採用については弁護士ほど学歴を重視しません。ただし、扱う業務の国際性から英語力は相応に求められます。また、「理念への共感」と「コミュニケーション能力」が採用基準として重視されており、優秀なスペシャリストであっても組織文化に合わないと判断されると採用が難しいケースもあります。

年収以外で見るべき働き方と成長環境

高い報酬だけがキャリア選択の軸ではありません。実際の働き方・業務負荷、キャリアアップの仕組み、入所前に確認すべきリスク、そして口コミが示すリアルな職場環境を4つのテーマに沿って掘り下げます。

激務なのか

正直に言えば、弁護士は激務です。五大法律事務所全般に共通する実態ですが、森・濱田松本法律事務所も例外ではありません。

公表データでは月平均残業時間14.1時間(2018年時点)とされていますが、口コミでは「実際はそれより多い」という声が多数を占めます。在籍する弁護士の口コミでは月間残業140時間という回答もあり、案件の繁忙期や責任の重さによって大きな差があります。「業務が終わったときが退勤時間」という感覚で働く弁護士が多く、有休取得中でも仕事をこなすことが珍しくないようです。

スタッフ職については対照的に働きやすい環境が整っており、実働7時間・残業5時間程度・年間休日120〜125日という条件が求人票で明示されています。週1〜2回のリモートワーク対応のポジションも増えています。

研修・ローテーション・留学/出向

森・濱田松本法律事務所のキャリアパスは以下のように体系化されています。

  • 1年目:ローテーションで複数分野を経験(専門分野の見極め期)
  • 3〜5年目:アソシエイトとして業務に従事(企業・官庁への出向経験者も多数)
  • 留学:多くの弁護士が米国ロースクール(LL.M.取得)に約2年間留学
  • 留学後:シニアアソシエイトへ昇格
  • 留学後2〜3年:パートナー選考(ノンエクイティ→エクイティの2段階)

「人材輩出力ナンバーワン」と評されるほど独立志向の弁護士が多く、出身弁護士のブランド価値は業界内で高く認識されています。研修・教育プログラムは充実しており、若手弁護士の育成体制が整っていることも人気の理由のひとつです。

利益相反と入所前の注意点

森・濱田松本法律事務所に転職・入所する前に確認すべき重要事項として、利益相反(コンフリクト)の問題があります。同事務所は800名超の弁護士が在籍し、多数の国内外企業を顧問・依頼者として抱えています。そのため、以下のような状況が生じる可能性があります。

  • 前職(企業法務部・他事務所)で関わったクライアントと同事務所のクライアントが競合する場合、特定の案件に関与できないことがある
  • 特にM&Aの敵対的買収・仲裁など、双方代理が問題になりやすい分野では事前確認が重要
  • 入所前に自身の担当案件リストをもとに、採用担当者とコンフリクトチェックを行うことが推奨される

事務所規模が大きい分だけコンフリクトリスクも高まります。前職の案件内容によっては担当できる業務が制限される場合があるため、転職交渉の段階で明確にしておくことが重要です。

口コミから見える実態

各種口コミサイトや転職情報をもとにまとめると、以下のような声が多く見られます。

評価ポイント ポジティブな声 ネガティブな声
年収・給与 弁護士は1年目から1,000万円超。五大の中でも高水準 スタッフは頭打ちあり、評価制度が不透明
業務内容 国内外の大規模案件に1年目から関与できる 弁護士は激務。案件によっては深夜・休日対応も
成長環境 優秀な同僚から学べる環境、留学・出向機会あり 独立志向が強く、長期勤続への評価は低め
組織文化 風通しは比較的良い 大規模組織ゆえの縦割り感あり
スタッフ環境 実働7時間、年休120日、残業少なめ 昇給幅が小さく、キャリアアップの機会が限られる

OpenWorkでの総合評価は3超え(正社員56名回答)で、業界内では標準的な評価です。法律事務所らしく、法律を順守する姿勢は高評価となっています。

弁護士としての成長・待遇には高い評価が多い一方、スタッフ職の評価制度・昇給については課題を指摘する声があります。

転職判断チェック

情報を整理した上で、実際に応募・転職を判断するための視点をまとめます。応募前に確認すべきチェックリストと、森・濱田松本法律事務所に向いている人・向かない人の特徴を自己分析の参考としてご活用ください。

応募前チェックリスト

森・濱田松本法律事務所への転職・入所を検討する際、以下の点を事前に確認することをおすすめします。

【弁護士の場合】

  • 自身の専門分野が同事務所の重点分野(M&A、紛争解決、IT・AI、金融、再エネなど)と合致しているか
  • 英語力:ビジネスレベル以上の英語力があるか(国際案件に携わる場合は特に重要)
  • コンフリクトチェック:前職のクライアント・案件が同事務所のクライアントと利益相反しないか
  • 激務に対する覚悟:弁護士として入所する場合、高い業務負荷を受け入れられるか
  • キャリアゴールとの整合性:パートナーを目指すのか、スキルを磨いてから独立・転職するのかを明確にしているか
  • 事務所の理念(Firm of Choice)への共感度の確認

【スタッフの場合】

  • 語学力の確認(TOEIC750〜860点以上が目安の職種あり)
  • 事務所の理念(Firm of Choice)への共感度の確認

向いている人・向かない人

以下の観点から自己分析すると、森・濱田松本法律事務所との相性を判断しやすくなります。

区分 向いている人 向かない人
弁護士 大規模・重要案件にチャレンジしたい人 M&Aや国際仲裁に強みを持つ人 英語力を活かしたい人 独立志向が強い人 ワークライフバランスを最優先したい人 特定の個人顧客を大切にする一般民事志向の人
スタッフ 大手事務所の安定した環境・福利厚生を重視する人 実働7時間・休日重視の人 法律事務所への興味がある人 給与の急成長やキャリアアップを強く求める人 評価に明確な成果主義を望む人

よくある質問

森・濱田松本法律事務所への転職・入所を検討する方から特に多く寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
弁護士資格の有無、転職エージェントの活用法、学歴・成績の扱いなど、応募前に確認しておきたい内容を5つ取り上げます。

弁護士でなくても転職できますか?

はい、転職可能です。
森・濱田松本法律事務所はスタッフ職(秘書、パラリーガル、司法書士、経理・財務、ビジネスサポートなど)の中途採用も通年で行っています。
未経験歓迎のポジションもありますが、英語力や業務関連の専門知識があると有利です。

転職エージェントは使ったほうが良いですか?

弁護士の場合は強く推奨します。
森・濱田松本法律事務所への転職は公開求人よりも非公開求人や紹介ルートが多く、弁護士特化の転職エージェント(リーガルジョブボード、NO-LIMITなど)を活用することで非公開求人へのアクセスや選考対策のサポートが受けられます。
スタッフ職はdodaやリクルートエージェントなどの総合型エージェントでも求人が多く掲載されています。

司法試験の順位は関係しますか?

新卒・司法修習生採用においては、司法試験成績証明書の提出を求められます。
上位成績者が有利なのは事実ですが、それだけが採用を決める要素ではありません。
人柄・ポテンシャル・コミュニケーション能力も重視されます。中途採用では実務経験のほうが重要度が高いとされています。

外国法弁護士として採用されるルートはありますか?

はい、外国法弁護士として採用されるルートはあります。
森・濱田松本法律事務所には外国法弁護士が169名(2026年5月時点)在籍しており、ニューヨーク州弁護士などの外国資格を持つ弁護士の採用も積極的に行っています。
特にM&AやクロスボーダーM&A、国際仲裁、英文契約レビューなどの分野で外国法弁護士の需要は高まっています。

サマークラークからそのまま入所できますか?

サマークラーク(司法修習生・ロースクール在籍者向け)は毎年東京・大阪オフィスで実施されており、入所選考への重要なルートになっています。
書類選考は応募順の先着制であるため、希望者は早期の申し込みが必要です。

まとめ

森・濱田松本法律事務所は、M&Aランキング日本首位・800名超の弁護士・国内外19以上の拠点を誇る五大法律事務所の中核です。弁護士の給与は入所1年目から1,200万円前後と業界最高水準で、パートナーになれば数千万〜数億円の報酬も現実的です。

一方で、弁護士としての入所・転職は激しい競争を勝ち抜く必要があり、専門性・英語力・コンフリクトチェック・激務への耐性といった多面的な準備が欠かせません。スタッフ職については給与の伸びは限定的ながら、働きやすい環境・充実した福利厚生という面での魅力があります。

森・濱田松本法律事務所を転職先として検討する際は、自身のキャリアゴールと事務所の強みが一致しているかを慎重に見極めた上で、専門エージェントの活用も含めて準備を進めることが成功への近道です。

参考:森・濱田松本法律事務所

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