法務職への転職を目指す場合、さまざまな方法で転職活動を進めることができます。そんな中でも「転職エージェントを活用しての転職」は転職活動の幅を広げるという点でおすすめです。

転職エージェントを利用すると、担当者が希望に合った案件を紹介してくれて、面接に進む場合は日程調整や年収の交渉などを行ってくれます。ハイクラスの求人も転職エージェントを利用することでマッチングできる可能性もあるので、利用して損はないでしょう。

そこで本記事では、法務部への転職に強い転職エージェントを活用すべき理由や失敗しない選び方、利用のメリット・デメリットなどを、弁護士・法務人材専門のエージェントが解説します。

コンテンツ

法務部の転職に転職エージェントを活用する8つのメリット

上述の通り、転職活動ではさまざまな方法がありますが特に転職エージェントを利用するのがおすすめです。ここでは、転職エージェントを利用するメリットを紹介します。

転職エージェントにしかない案件に応募できる

法務部の求人を転職エージェントにしか出していない企業は多いです。つまり、このような企業には転職エージェントと経由ではないと出会うことすらできないのです。

理由として、バックオフィスの中でも法務部の求人募集を目にするということは、

  • ・これから新規事業の立ち上げを検討している
  • ・法の整備が未発達分野な産業への新規参入
  • ・上場準備に向けたコンプライアンス・コーポレートガバメントの準備 など

競合他社へ自社の動向を知らせてしまう可能性があります。そのため、転職エージェントを介して「非公開求人」という扱いにすることで、表にはどの企業が何をする予定なのかをクローズドにする狙いもあります。また、求職者からみても、魅力的な求人に出会える可能性も高まります。

キャリアアップできる可能性がある

特に、大企業など厳選した人材に出会いたい場合には転職エージェントの利用者の中でも限られた人材にしか求人を公開していない場合もあります。

転職エージェントにスキルや経験を認められれば、このようなクローズドな案件にも優先的に紹介してもらえる可能性もあるのです。

現状より年収アップや規模の大きな会社へ転職することでキャリアアップを目指したいのであれば、転職エージェントを活用し、このような案件を紹介してもらえるようにしましょう。

キャリアアドバイザーが履歴書の添削や面接指導をしてくれる

転職エージェントではキャリアアドバイザーが担当者となり、求人情報を提供や面接の日程調整をしてくれます。

転職エージェントによっては履歴書・職務経歴書の添削をしてくれたり、面接の練習や面接のポイントの講習を行ったりすることもあります。

たくさんの転職者を見ているキャリアアドバイザーなので書類が通過しやすくなったり、面接が通りやすくなったりする効果に期待できます。

キャリアプランのアドバイスをしてもらえる

「絶対にこの企業に転職したい」と思い転職活動をする場合を除いては、転職活動に不安を感じている人が多いと思います。

「次こそは長く働きたい」「次はもっと自分のスキルを活かしたい」と思いながらも、自分の選択に自信がないこともあるでしょう。このような場合、転職エージェントを利用すればたくさんの転職者のキャリア形成を間近で見てきたキャリアアドバイザーがキャリアプランのアドバイスをしてくれます。

不安な気持ちを少しでも減らして次のキャリアを切り開くために、キャリアアドバイザーのアドバイスは有効です。

日程調整がスムーズ

転職エージェントを利用すると、面接の日程調整を転職エージェントがしてくれます。特に何社も同時に応募する場合には日程の調整が難しくなりますし、働きながら転職活動をする場合には有給休暇の日にちも限られます。

このような場合でも転職エージェントに依頼すれば企業と上手く日程を調整してくれるでしょう。

入社時期や待遇の交渉をしてもらえる

入社時期や待遇についての交渉は直接面接中にすることもできますが、言いにくい場合には転職エージェントにしてもらうことも可能です。転職エージェントも自分の成績のため、「転職を成功させたい」と思っているので、一生懸命交渉してくれるはずです。

自分が想定していなかった求人に出会い挑戦できる

転職エージェントにはさまざまな求人があるので、自分が想定していなかったような求人にも出会える可能性があります。例えば、勤務地を絞らなければより良い条件の案件があったとして、自分一人で転職活動をしていれば挑戦しなかった案件にもキャリアアドバイザーの後押しで挑戦できることもあるでしょう。

直接応募よりも年収UPが見込める

さらに、年収をアップさせる転職をしたい場合にも転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントにはシークレット求人など市場に出回るより好条件の案件がある場合もあります。

ハイクラス向けの転職エージェントならなおさらそのような求人に出会える可能性がアップするでしょう。年収アップや条件アップを狙うのであれば、シークレット求人に出会える可能性のある転職エージェントの利用をするべきです。

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転職エージェントを活用することで生じるデメリットは?

では、転職エージェントを利用するデメリットはあるのでようか。

自分のペースで案件を探すことができない

転職エージェントに依頼すると大体1か月~3か月ほどで転職活動を完了させる目標設定になります。そのため、その時期にたまたま自分が求める求人がなかったとしても、転職エージェントに進められて応募することになるケースもあります。

例えば、給料が低い、条件が悪いなど気が向かない求人でも面接を進められることについてストレスを感じることもあるでしょう。

キャリアアドバイザーが自分のノルマのために転職を決めさせようとするケースも

キャリアアドバイザーには転職させることによる仲介手数料のノルマがあります。そのため、転職をなるべく早く決めて欲しいという思いから、担当者が得意な案件ばかりを紹介して、自分の思うような転職活動ができないケースもあります。

せっかく転職をしたのにまた「こんなつもりではなかった…」と思わないためにも、キャリアアドバイザーの意見も聞きつつも自分のペースや自分の意思で転職活動を進めることが大切です。

法務職特化型の転職エージェントを利用すべき4つの理由

法務未経験ならエージェントを活用すべき

まず、法務職の経験がない人は転職エージェントに任せた方が安心です。通常、転職エージェントで法務職志望であれば、経験豊富な人が活用するものというイメージはあるかと思いますが、前述したように「そもそも法務部の求人がオープンになっていない」というケースもあります。

そのため、未経験でも法務部への転職を希望するのであれば、転職エージェントの存在は大きいでしょう。非公開求人の中にはもちろん「未経験応募可能」「教育環境があるから経験/スキルは問わない」という企業もたくさんあります

法務部出身ではないマイナス要素もある程度払拭できる

転職先を見つけたけれど、未経験の場合だとどうしても経験者や法学部出身者に比べると劣った印象になってしまいます。

これは動かしようのない事実ですが、自分で応募する場合だと誰の後ろ盾もないので埋もれてしまう、書類で落ちる可能も高くなります。

このような場合に転職エージェントを利用すると、法務職の経験以外の部分を上手く企業にアピールする。なぜ法務職を希望するのかの棚卸しをしっかりしてから書類作成、面談に臨むため、書類通過率や内定率の向上が期待できます。

企業の業界や内部体制に合わせた求人の紹介が受けられる

法務部の仕事を簡単にまとめると、

  1. 1:契約書の作成・レビュー業務
  2. 2:コンプライアンス体制の整備
  3. 3:大企業なら株主総会の準備
  4. 4:訴訟対応
  5. 5:顧問弁護士とのやりとり
  6. 6:新規事業立ち上げ時のリスク検討

などをあげる方も多いかと思いますが、一言で契約書レビュー、新規事業立ち上げとまとめても、業界や業種によってその内容はまちまちです。

業界が違えば法部部がカバーする領域も変わってくる

例えば「Uber」のような配車サービスを立ち上げようと思った場とします。

この時「道路運送法の規制」が絡んでおり、ライドシェア(いわゆる白タク:無許可タクシー業の禁止)に抵触します。つまり運転する人は全員が許可を持った方でなくてはなりません。そうなると市場規模がかなり限定的になり、事業としては大きく成長させることは困難でしょう。

もし、どうしてもこれを実現させるためには、法を変えるか、何か打開策を考えなくてはいけません。

(一般旅客自動車運送事業の許可)
第四条 一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない。
2 一般旅客自動車運送事業の許可は、一般旅客自動車運送事業の種別(前条第一号イからハまでに掲げる一般旅客自動車運送事業の別をいう。以下同じ。)について行う。

引用元:道路運送法

また、医療系の商品を販売するなら、「薬機法(旧薬事法)」「麻薬及び向精神薬取締法」「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」「食品安全基本法」食品衛生法」などが関わる可能性があり、医療提供に関連する法律なら「医師法」「歯科医師法」「薬剤師法」「保健師助産師看護師法」「看護師等の人材確保の促進に関する法律」「栄養士法」「診療放射線技師法」などが絡んできます。

あなたが法務部としてどの業界で輝けるかを模索してくれる

つまり、法務部としても業界によって確認する法律や規制が異なってくるため、あなたの前職での業界経験が活かせる場所とそうでない場所が分かれるということです。

法務部特化の転職エージェントを場合、キャリアアドバイザーによって得意な業界を分けていることが多いため、行きたい業界はもちろんですが、あなたが輝ける業界がどこかも、提案することが可能です。

法務部・管理部門に転職する際の市場価値が正確に図れる

法務職の経験があっても転職経験がない場合にも転職エージェントの利用はおすすめです。転職エージェントを利用することにより、自分の市場価値を認識でき、自分のレベルに合った転職活動ができるからです。

法務職は需要も高く市場価値がある人材なのに、自己肯定感の低さからキャリアダウンするような転職活動をするのはもったいないことです。実際に利用する・しないは後から決めるとして登録はしておくことをおすすめします。

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失敗しない転職エージェントの選び方|法務部特化のエージェントをどう見極めるか?

転職エージェントと一口で言ってもさまざまな転職エージェントがあります。確実に法務職として転職活動をしたいのであれば、法務職に強い転職エージェントを利用するべきです。

具体的には、法務職だけに特化した転職エージェントや、コーポレート部門である経理・人事・法務に強い転職エージェントがあります。

一般的な転職エージェントの場合は法務職以外の仕事と見比べられるというメリットもありますが、絶対に法務職に就きたいという場合には法務職に特化した転職エージェントを選んだ方が良いかもしれません。

キャリアアドバイザーが法務職出身

キャリアアドバイザーが法務職の経験があるかないかでは情報量が違いますし、アドバイスの質も変わってきます。そのため、法務職の経験者が担当者となり細かい条件のニュアンスなどわかってもらえる転職エージェントを選んだ方が転職活動はしやすくなるでしょう。

非公開案件の質が良い

ほとんどの転職エージェントは非公開案件を売りに登録を促しています。非公開案件の質は実際に登録して紹介されるまではわかりませんが、思ったような案件がない場合にはその転職エージェントでは良い転職活動ができないかもしれません。

レスポンスが早い

担当者の熱意はレスポンスにも表れます。「絶対に転職活動を成功させてほしい」と熱意を持ってサポートしてくれる場合、転職希望者の不安な気持ちに寄り添い、レスポンスも早いはずです。そのため、レスポンスが遅かったり、頼んだことをなかなかしてくれなかったりという場合にはその転職エージェントの利用を続けるか考えた方が良いでしょう。

複数社登録してサポート内容を比べる

企業によっては、求人を公にせず信頼している転職エージェント数社に絞って求人を出しているところもあります。また転職エージェントによって、転職希望者へのサポート内容や熱心さは異なります。より良い求人を見つけるため、より熱心に動いてくれる転職エージェントに出会うためにも、転職エージェントは複数社応募するのがおすすめです。

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転職エージェント意外に法務部人材・法務職志望の人が転職先を見つける方法

法務職で転職したい場合にどうすれば仕事を見つけられるかを紹介します。

企業のホームページで探す

企業のホームページ上で法務職の求人を募集している場合もあるので、気になる企業がある場合は直接ホームページを訪問してみましょう。「総合職」といったオープン採用だけではなく、最近はキャリア採用として「法務部」「財務部」など職種を絞って応募している企業もあります。

ハローワーク・ひまわり求人就職ナビで探す

ハローワークには様々な求人があります。ハローワークに「法務職に絞って転職したい」と問い合わせることで法務職を募集している企業を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。インターネットからでも「法務部」の求人を確認することができました。数は少ないですが、存在はしています。

縁故・紹介

昔から縁故採用や紹介で転職活動をすることがありましたが、最近ではリファラル採用といった形での採用が増えています。すでに企業で働いている社員が友人や知人を紹介するといった形です。

転職エージェントや転職サイトを利用すると手数料がかかりますが、リファラル採用の場合は、紹介者へ謝礼を数万円支払うのが一般的で、採用コストを下げることができます。

また、転職希望者は紹介者から企業の雰囲気などを聞くことができるのでミスマッチも少なくなります。友人や知人が法務職で働いている場合には、このような紹介制度がないか確認してみるのも良いでしょう。オープンな求人がない場合にもチャンスがあるかもしれません。

SNSなどのダイレクトリクルーティングを活用する

SNSなどのダイレクトリクルーティングも増えています。SNS上で企業が「法務職を募集」という投稿をしているのを見つけたらDMなどで連絡を取り、アプローチします。直接採用の決定権を持つ人と話せることも多く、採用までがスピーディーなのが特徴です。

転職サイトで探す

転職サイトで検索を法務職に絞り求人を探すこともできます。企業によっては特定の求人サイトにしか求人を出さないこともあるので、さまざまな案件に出会うためにも複数の求人サイトに登録した方がいいといえます。

転職サイトを利用する場合、転職サイト経由で履歴書や職務経歴書を送ったり、掲載されている企業へ直接コンタクトを取ったりします。転職サイトによって採用までの流れは異なるので、利用方法はよく確認しましょう。

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まとめ

法務職の転職活動は、直接応募・紹介などさまざまですが、転職エージェントを活用するのが特におすすめです。最近では法務職に特化した転職エージェントもあるので、その中から希望の条件や年収で求人を見つけると比較しやすいです。

また、転職エージェントを利用するとキャリアアドバイザーが担当者となりキャリアプランの相談・面接の日程調整・履歴書の添削・面接の練習などしてくれることもあります。特に在職中で忙しい場合などには転職エージェントに頼った方がスムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

せっかくの転職活動で失敗することがないよう、自分のペースや意思を大切に、その他の転職活動と並行して活用するのも良いですね。

       

この記事の執筆者

『NO-LIMIT(ノーリミット)』は、弁護士・企業法務に関わる方を専門とした求人紹介を行っています。弁護士の転職市場について知りたい、まずは情報収集から始めたい方、弁護士としてキャリアアップ転職を検討している方は、お気軽にご相談ください。